2015/6/7
去る6月7日(日)、オレンジカウンティのアーバイン高校スタジアムで、第27回OC大運動会が開催された。連日曇り空が多かった同地だが、当日は朝から晴天に恵まれ、終日歓声が絶えない運動会となった。
子どもも大人もやる気満々
元気がみなぎる大運動会
36企業、156家族、369人の参加者が集まった今年の大運動会。澄みわたる青空の下、午前8時過ぎから参加者らが姿を見せ始めた。午前9時30分、本部席から開会式のアナウンスが流れると、古川清オレンジカウンティ地域部会長が壇上に立ち挨拶。実行委員会メンバーの労をねぎらうと共に、資金やドアプライズ商品を提供してくれた企業に謝辞を述べた。
最初に恒例のラジオ体操が始まった。今年は、三菱エレクトリックからキャプテンアメリカ、ハルク、アイアンマンが颯爽と登場し、模範演技を披露した。アメリカンヒーローたちの集結に子どもたちから驚きの歓声が上がった。
競技は、小学生未満の子どもらが親に手を引かれてゴールを目指す「幼児ドン」から始まった。おもちゃのラケットに本物のオレンジを載せて走る「オレンジ運動会」では難度の高いバランス感覚を競い合い、今年から玉を投げる際に膝をつく新ルールが採用された「おとなの玉入れ」では、低い体勢からバスケットに玉を投げ入れる大人の必死の姿が印象的だった。
小学低学年の男女から始まった「徒競走」では、中高生ともなると確かなフォームと俊足で観客を沸かせた。しかし大人になるほど転倒者が続出。前のめりになる気持ちに足が付いてこない様子だった。 続いて毎年大人気の「親は顔面蒼白」が始まった。成人が子どもを背負って小麦粉の中に埋まった飴を探し出し、それをくわえてゴールを目指す障害物競走だ。もちろん手を使うのは厳禁。激しい揺れから落ちないようしっかり背中にしがみつく子どもの可愛らしさに歓声が起こっていた。また、今年は途中で飴がなくなりコアラのマーチで代用するアクシデントがあるなど笑いも絶えなかった。
午前中最後の競技である「綱引き」が終了した時点で、紅34点、白30点とその差4点。白組逆転の可能性を大いに残してランチタイムに入った。ランチタイムの後半には20企業から5000ドル相当の景品が寄せられたドアプライズが行われ、当選者らは本部席に駆けつけ商品を受け取っていた。
3年連続優勝!
強豪「紅」は今年も健在
午後は「二人三脚」からスタート。これまで互いの足を縛っていたひもを廃止し、今年からマジックテープが採用された。取り外しが簡単である反面、疾走中に外れるアクシデントが多発したが、例年に比べて転倒者は少なかった。
次に小学生対象の「親子で買い物」と小学生から高校生が対象の「電車道」を経て「アーバインマラソン」へと進んだ。小学1年生でも200m、40歳以上の実年の部は600m、30歳代男性の壮年の部は実に800mもある長距離走である。やはり、壮年、実年の部ではゴール手前で転倒する走者が数人見られるなど、なかなか大人は思い通りに足が動かないようだった。
小学3年生以下対象の「紅白玉入れ」、小学5年生以上の女性による「大玉運び」が終わり、いよいよメイン競技の「グループ対抗リレー」が始まった。この時点で紅白共に56点と同点。グループ対抗リレーの結果にさらに闘志が燃える両チームだったが、勝ち負けを気にするよりも全走者に絶え間ない声援と拍手を送っていた。
全ての競技が終了し、最後は再びラジオ体操を実施。もちろん模範演技はヒーローたちだ。その後スタジアムの清掃をして閉会式が始まった。古川オレンジカウンティ地域部会長が「紅111点、白106点」と紅組の優勝を告げると、紅からは喜びの歓声が、白からは相手の勝利を称える拍手が巻き起こった。そして「皆さん楽しんでいただけましたか?大人の方は今日の疲れを癒し、明日からまた頑張ってくださいね。お疲れさまでした」と挨拶。こうして2015年度のOC大運動会はつつがなく終了した。