2014/5/4
5月4日海外子女教育振興財団主催の「海外学校説明会・相談会」が行われました。日本からは、小中高、計10校の教員が来米し、180名を超える帰国子女となる子供達とその家族で、会場は大盛況でした。当日参加者の顔は真剣そのもので、子供達の未来のために、家族一丸となって、わが子の将来に向けての今後の対策について考える様子が伺えました。
当日は第一部「全体説明会」、第二部「個別相談会」の2部の構成で行われました。 第一部「全体説明会」は、財団相談員の熊谷勝仁さんのお話から始まり、各参加校によるパネルディスカッション、プレゼンテーションと続きました。各校の教員の方々は、自分達の学校では、帰国子女の方々の受け入れ体制、大学進学への準備など、子女達が帰国後、日本の教育システムにいかに順応していけるかの工夫を凝らしていることを語ってくださいました。
パネルディスカッションでは、異文化の経験と理解を皆にシェアしてくれるもしくは、日本にはない発想を持つ子女を求めているとのことでした。参加校プレゼンテーションでは、帰国子女の受け入れ方に幾つかの特徴がありました。例えば、アメリカで習得した語学力をアメリカでの教育水準並みにネイティブの教員と共に推進している学校、アメリカ流プレゼン技能を教える学校、全寮制で帰国子女を集団生活の中で育んでいく学校、小学生登下校時の道の歩き方、傘のさし方や駅のホームでの電車の待ち方等々の日常の生活習慣をも指導してくれる学校など多様でした。いずれにしても、帰国子女達の心配事を最小限に抑え、且つ持ちえる能力を充分に発揮できる様な配慮が感じられました。
第二部「個別相談会」では、何人もの家族が入学希望の学校の教員の方々に、時間ぎりぎりまで受験準備などの詳しい情報を真剣に聞いている姿が見受けられました。
今回「海外学校説明会・相談会」に参加して、海外子女及びその父母達が海外から非常に多くの教育・受験情報を欲していることと同時に、日本の少子化に伴い、日本の学校側は、積極的に優秀な海外子女を獲得しようとしている様子が印象的でした。急速に進む日本のグローバル化を担う次世代の育成に向け、帰国子女達と日本の教育機関を結び付ける一端を担うJBAの役割は、極めて大きいと実感致しました。