2014/5/10
JBA Downtown部会による今年の新企画として、5月10日(土)に、50周年を迎えるパサデナ旧邸宅見学ツアー(Pasadena Showcase House of Design) に30名で参加いたしました。これはコンペで選ばれたプロのデザイナーや建築家が、古くて由緒ある大邸宅をリモデルして一般公開した後に販売し、その売り上げをPasadenaのJunior Music Orchestra に寄付するNPO財団のプログラムです。
今年はパサデナの重要建築物として登録されている1915年築の英国風邸宅が公開されました。ハリウッドの有名なEl Capitan 劇場やダウンタウンにあるMayan 劇場などを手がけた著名な Stiles O. Clements氏(1883-1966)のデザインで、7つのベッドルーム、10のバスルームを始め、格調高いLiving Room、近代的でハイテクなキッチンまたオーク製の床材や豪華な内装など見所満載でした。
庭園に仮設された素敵なレストランで美味しい昼食をとった後、3.5エーカーからなる庭園を散策し、バラ園、プール、テニスコート、BBQ 屋外キッチン、ガーデンハウスなど、じっくり時間をかけて楽しみました。その後、敷地内に設けられた手作りのファッショングッズ他アクセサリーのギフトショップなどを見て回り、別世界の豪華邸宅ツアーに別れを告げて、自由解散しました。
なお、現地では写真撮影が禁止されており、当日の様子を写真でご紹介することはできませんが、皆様に喜んでいただけたようで、企画担当者としては大変満足でした。来年もまた新しい邸宅訪問ができるとよいですね。
以下、参加者のコメントです。
「以前より”素晴らしい”と噂に聞いていて、ずっと行きたいと思っていた【パサデナショーケース】。JBA企画のおかげで、今年50周年という記念すべきショーケースツアーに参加することができました。豪邸をリフォームして、それを見せることでファンドレイジングするという企画そのものがとてもアメリカらしく面白いと思いました。多くの方たちがボランティアとして関わり、それがステイタスになり、また次の年のモチベーションになっていく、という仕組みがなによりスゴいですね。豪邸は、様々なデザイナーたちが、自分たちの手腕の見せ所!とばかりにがんばっていました。「引き算の美」を追求する日本のデザインとは真逆にあるのも面白いなと思いました。楽しい一日をありがとうございました。」 (増田さん)
「興味深い企画をありがとうございました。たくさん建ち並んでいても中を見ることができないアメリカの豪邸を見ることができて貴重な体験でした。なかなかすごい、豪華てんこ盛りのお屋敷でした。何と言うか、デザイナーさんががんばった感にあふれていて、見るほうもオナカいっぱいに。見終わった後で皆さんとは「ガラスのバスルームは掃除が大変だよね」「この庭を管理するのに何人雇わなきゃいけないんだろう」という話に終始してしまい、私たち庶民とは違う世界であることを再確認しました。」(桑野さん )
「一種の豪邸ツアーの趣がありため息しきりでしたが、バスルーム、庭など、家の部位ごとに請け負うデザイナーの存在や(そういえばポストにセールスのダイレクトメールが来るなぁ)、こんな形でFund Raising!など米社会の一端を改めて勉強できました。」(芦田さん)
文: Creative Enterprise International Inc. 阿岸 明子