JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

サイト内検索

浦部裕次さん

ITOCHU International, Inc.グループ ICREST International LLC
President & CEO
浦部裕次さん

1968年生まれ。京都市右京区太秦出身。同志社大学経済学部在学中の90〜91年に、オレゴンとミネソタに留学。大学卒業後の92年に伊藤忠商事に入社し、大阪水産課に配属。以後、現在まで水産分野を担当。97〜2000年、インド・ボンベイに駐在。15年4月、 ICREST International LLCの President & CEOとしてロサンゼルスに赴任。

環境の変化を楽しみつつ さらなるチャレンジへ

想定外の配属以来
水産分野一筋で活躍

浦部裕次さん
私は1992年に伊藤忠商事に入社して以後、一貫して水産分野を担当してきました。実は、水産との関わりはそれ以前からで、大学時代は京都の錦市場の鮮魚店で長くアルバイトをしていました。しかし水産課に配属されたのは偶然の産物です。商社に入るからには海外でバリバリ働きたいと思っていた京都育ちの私には、お隣の大阪魚市場が主要取引先の水産課は希望外。ですから水産課に配属と聞いた時は少々驚きました。

入社後、最初は東南アジアから日本への水産物の輸入を担当。具体的には日本国内での需要を見込んで、海外の事業所とやり取りし、何をどれだけ仕入れるかを決定する仕事です。水産物は相場に左右される商品で、その需要を察知するのには経験も勘も必要になるわけですが、2000年から長く関わっていたマグロでは、ある時一気に市況が崩れ損失を出してしまったことがありました。しかし、うなだれていても仕方ない。あちこちに営業に行き、海外への販売も始めるなど、ともかくできることは全力でやろうと取り組みました。

水産物というのは、現場での大変な苦労の上に届けられているものです。97年から2000年にかけて駐在したインドでは、各地の漁業の現場に出張しましたが、そこで陸の上の産業とは異なる、海の上の漁業ならではの苦労を見る機会が多くありました。そのような苦労の上に生まれた商品を大切にしたいといつも考えています。

 

インド、東京、米国でも
現地の考え方を吸収し、その先へ

3年間のインド駐在後、2000年に帰国し、初めて東京での勤務に。インドでも文化の差を感じましたが、東京勤務で感じた差の方が大きかったかもしれません。東京と関西では、言葉そのものも違いますし、表現の仕方も異なります。それを関西の感覚で測ると間違いかねないし、一方で私の関西の文化まるだしの言葉や振る舞いが東京の人をとまどわせたこともあったと思います。そうした異文化間のギャップを100%完全に埋めるのは難しいことですが、コミュニケーションは1つの方法だけが正解とは限りません。多くの人と話し、場数を踏んで少しずつ差を埋め、チャンネルを合わせていくのが最善の解決策でしょうね。

米国は無論、日本とは言葉も文化も異なりますから、ここにも文化をはじめさまざまな面での違いが存在します。東京やインドでしてきたように、数多くの現地の人と話し、現地の考え方、習慣を吸収していくべきなのは、ここでも変わりません。結婚当初、横浜出身の妻は「1年間で一生分以上のお好み焼きを食べた」と言っていましたが、家庭内にはそうした文化のギャップがもうあまりないのは幸いですね(笑)。

現在、米国には日本食ブームが来ており、今後、さらに高品質を求める動きが起きるのではないかと考えています。これまで当社製品は日系、アジア系を中心に展開してきましたが、その外へ市場を展開していく好機でしょう。当社の現地化も課題ですし、マーケットに対して当社商品の良さを伝えていくだけではなく、日本食材のおいしい食べ方、また現地の食事に合わせたアレンジ方法なども広く伝えていく必要があると考えています。米国にチャンネルを合わせ、仕事でもプライベートでも、この大きな環境の変化を楽しみながら乗り越えていくつもりです。

=Company Info=

ICREST International LLC ◎ ITOCHU International, Inc.の100%子会社で、2000年12月に設立された。主要業務は、米国内で生産された畜肉の日本をはじめとする米国外への輸出、北米内における、米や海苔、水産物をはじめとする日本食材の販売。

私のLAライフ一覧へ

PAGETOP