7月2日(土)16時43分。「京都まであと10分です。忘れ物がないように。京都駅での停車時間は1分です」。にぎやかだった車内が一瞬、緊張感に包まれ、38人の先生たちが一斉に荷物を持って出口に動いた。「こちらヒューストン」「10、9、8......4、3、2、1」「ゴー」、お茶目な先生の掛け声で新幹線から次々と降り立った。そして次の瞬間、音もなくドアが閉まり、列車は定刻通り滑るように動きだした。「やったー」と歓声があがった。皆に笑顔が戻った。何か大きな仕事を成し遂げたようなホッとした空気が広がった。足を痛めた先生の荷物を手伝うなど、皆の気持ちがひとつになっていた。
これは6月25日(土)に来日した IEJ2006 (International Edu-cators to Japan 2006)の欧米の教育者が、秋田でのプログラムを終え、東京経由で7時間をかけ京都駅に着いた時のことである。慣れない列車の乗り降りは大仕事である。一昨年は先生の一人が、緊張してサンダルの片方を線路に落とし、また他の先生は写真を撮ろうとして新幹線の風圧で帽子を線路に飛ばされるなど、駅員の世話になった。
旅の後半は京都から始まった。京都での「日本の歌」コンサート、広島、奈良・薬師寺の玄奘三蔵特別法要参列など、いずれも貴重な体験であったと思う。広島の平和記念資料館では、目に涙を
いっぱいため、声が出ない先生たちもいた。皆、素直に広島を受け入れた。広島プログラムはカルビー株式会社がスポンサーで2年前に実現した。今年は松尾康二相談役からカルビー社の経営理念と「平和への想い」に触れたご挨拶をいただいた。皆感動していた。 今年のハイライトはやはり初訪問の秋田である。温泉、ホームステイ、学校訪問など、秋田の文化、温かい人情に触れたことだと思う。今年も中身の濃いチャレンジングなプログラムだったが、1人の落伍者もなく全日程を終了できたことが何よりだった。これは参加者の意識、派遣機関、国内協力機関、企業、献身的ボランティアの気持ちがひとつになったおかげである。
7月8日(土)、成田空港で見送った。出国のセキュリティーチェック後も、皆いつまでも手を振っている。胸が熱くなった。帰り道、身体の疲れはどこかに吹っ飛び、気分は爽快だった。
JBAが32年前に、駐在員子弟が世話になっている現地公立学校の先生を、感謝の気持ちから日本に招待しようと始めたこのプログラムはその後発展し、今年は新たにベルギー(ブリュッセル)からの参加をえ、米国、カナダ、英国、オランダの5カ国、17都市が参加するまでに成長した。今年で参加者累計が1000人を超した。「継続は力なり」。
I am very grateful to the members of the JBA of Los Angeles for supporting the 2006 Educators to Japan trip. This experience provided a unique opportunity for me to share "best practices" with teachers in Japan.
The most impressive educational scene for me was the cooking curriculum in the elementary schools. These classes provide the young students with nutritional lessons at an age when it is especially important to make good food choices for their growing bodies and developing minds. I was very impressed with the facilities that supported hands-on opportunities to engage in learning skills that will serve them for a lifetime. A healthy population is an important goal for educators.