第100回記念特別ビジネスセミナー
「ビジネスにJOY(喜び)とWOW(感動)を!」開催
去る10月18日、トーランス・マリオットホテルにて、企画広報部会主催のビジネスセミナーが開催された。同セミナーは今回で100回目を迎え、これを記念し、ANA、Lighthouseの協力を得て、スピリチュアル経営コンサルタントとして、日本で講演等に活躍する阪本啓一さんを迎えて開催した。当日は100名の定員いっぱいの大盛況となり、質疑応答終了後の昼食後も、阪本さんへの質問が止まなかった。当日のセミナーの内容を一部抜粋、要約してお伝えする。

多くの著書を持つ阪本啓一さんがセミナー講師として登場
魂の擦り合わせスピリチュアルマネージメント
世の中に「JOY(楽しさ)」と「WOW感動)」を広めたいと、「JOYWOW」という会社を作りました。JOYとWOWを特にビジネスの世界に広めたいと、今、全国行脚に出ています。その流れの1つとして、今日ロサンゼルスまで来ました。
JOY、WOWって、どうしてってことなんですが、朝、山手線の中に笑顔がないんです。これから会社に行くというその時に、みんなの顔が暗いんです。じゃあ夜はどうかというと、また暗いんです。「これ違うんじゃないの?」って思いました。
世の中、ニートっていう仕事に就かない人が200万とも300万とも言われています。これは彼らが悪いんじゃなくて、現役で働いている我々が楽しそうじゃないからだと思いました。JOYとWOWがなく、嫌々会社に行って作ったサービスを世の中に出して、お客さんが掴めるかといったら、まず無理だと思うんです。「じゃあ働く我々がギアチェンジしません?」と思い、今年会社を作って、経営コンサルティング、スピリチュアル・コンサルティング、soul and color、この3つを柱としてやっています。
経営は、やるかやらないか。経営科学と言いますが、科学と言うくらいですから、誰がやっても同じ結果が出るし、再現性がある。去年に書かれた経営本だから、今年は使えませんということは、本来ありえないわけです。しかし、会社によってインプットとアウトプットの整合性がなくて、経営の中身がブラックボックス化しているんです。やればいいことはわかっているんだけど、やらない。どうしてかというと、経営者、あるいはプロジェクトメンバーの魂の部分に隙間があるんでしょう。その隙間は、美しい経営用語では答えが出ないんです。そういうことから、経営にスピリチュアルなアプローチも入れましょうということで、スピリチュアルマネージメントを、今、推奨しています。
魂の擦り合わせスピリチュアルマネージメント
スピリチュアルを味方に困ったことは起こらない
笑顔で楽しく仕事をする秘訣で、私が実践していることですが、人間の満足のステージを知るということです。身体、頭、心、魂の満足で、この順番で難しいんですよ。
身体の満足、頭の満足は、腹が減ってご飯を食べて満足したとか、サウナに入って気持ち良かった、行ってみたかった所に行けたとか、目標数値を達成できたとか、そういうことです。
この1番目と2番目は、自分の外側の満足です。3番目の心の満足っていうのは、自分がやっていたら時間を忘れる、楽しくて仕方がない、そういうものです。4番目の魂の満足っていうのは、音楽を聴いた時に思わず涙が出たとか、絵を見た時に胸を打たれたとか、そういうのが魂の満足です。3番目と4番目は、いずれも内側の満足です。
節分で、「福は内、鬼は外」と、言います。あれの本当の意味はこのことで、内の部分を求めていると福で、外側のものを追い求めているうちは鬼なんですよ。例えば、六本木ヒルズに住んで、セレブ御用達のレストランで食事してとか、そういうことをやっているうちは、いつまでも恐怖心、焦り、妬み、そういうものから解放されません。
なぜかというと、有限を前提としているからです。人の心は有限ではないですよね。だから、基本的に無限を前提にすると、嫉妬心とか、競争心とか、そういうものはなくなるんです。社内で、人事問題などでもめるのは、有限を前提にしているからです。ポストや給料は有限です。でも、無限を前提にすると、いろんなことが楽になります。
それから、「困ったことは起こらない」。これは世間で言うプラス思考ではありません。例えば、売上げが今期落ちたとします。そうしたら、「落ちた原因は何なのか」「お前があの時、達成しなかったからだ」と、やってしまうとダメなんです。そうではなくて、「落ちる要因を作ってくれてありがとう」「こうしたら落ちるんだね」「普段気づかないことを気づかせてくれた」「ありがとう」「偉い!」。そういう話なんです。
心がざらつくこと、困ったことというのは、それまで自分が見ずに過ごしてきたことや、触れると痛いから置いてきたこと、そこを突かれると痛い、というポケットにボールが放り込まれた時なんです。逆に言うと、成長、あるいは学びのチャンスです。なので、困ったことは起こらないんです。
日本人は、スピリチュアルなもの、見えないもの、そういうものを否定して産業に力を入れてきました。その一方で、見えないものを置いてきたために、心が乾き切ってしまったと思うんです。見えないものを生活の中に取り入れていくことで、心に潤い、生活に柔らかさが生まれてくるはずです。スピリチュアルを味方すると、すごく楽に生きられます。そして、決断はハートでする。直感で決める。きっとその方が、楽しい結果になると思います。
あとは、競争を止めましょう。競争は有限を前提にしています。パン屋をやっているとしましょう。隣りがジャムパンを100円にしたから、うちも100円に。今度は80円にしたから、うちも80円。60円、50円…結局、競争ってそれなんです。楽なことをやっているだけで、商人として知的怠慢です。だったら、隣りが100円なら、うちは1000円のパンを作る。それが商人です。無意味に競争するから、お互いアンハッピーなんですね。 ビジネスをうまくやるための秘訣の1つは、人相を良くすること。儲かっている人で、人相が悪い人はいません。
2つ目は言葉をプラス言葉にすること。プラス言葉というのは、「ツイてる」「楽しい」「ありがとう」「感謝しています」などという言葉です。逆の言葉がマイナス言葉で、愚痴、不平、不満、悪口です。
3つ目が、今が幸せだなと思う。未来を思い描きましょうなどと、プラスに言いますが、実はしんどいだけなんです。今、目の前にいる人、お客さん、その人を喜ばせることを積み重ねていくのが「あきんど」です。目の前にお客さんがいるにもかかわらず、潜在顧客の掘り起こしとかをしても、仕方ないんです。
JOYとWOWを感じる仕事のやり方

阪本さんのスピリチュアルな経営話を熱心に聞き入る参加者たち
もう1つは、「手まめ」「足まめ」「口まめ」。商売は、商品を売ることじゃないんです。いかにお客さんとのパイプを通して、太くするかということです。それで手まめですが、E-mail全盛の時代だからこそ、手書きのポストカードを用意しておいて、訪問先を出て行った時に、すぐポストに入れておくんです。
足まめは、現場に足を運びましょうということです。現場に足を運んで勉強しましょう。評判になっているショッピングモールがあったら、自分で行って、写真撮って勉強する。口まめは、情報を与えること。現場に触れていて、鮮度の良い情報を手に入れておく。で、お客さんに、とにかく与え上手になりましょうということです。
働くみんなが楽しんで、感動して、「日々、JOYとWOWを感じてやっていて何が悪い?」「楽に経営して、どうしていけない?」という、そういう話だと思うんです。だから、これまでの80年代のコンサルティングファ−ムがよくやっていた、「今のままじゃダメだ。現状を変えなきゃいけない」という、そういうしんどい方面は、ちょっと横に置いていいんじゃないですかって、私は思います。それをやって、良くなった会社ってないんですね。
やはりJOYとWOWが増える方向、1番身近な同僚、部下、あるいは家族が、JOYとWOWを感じられるような、そんな仕事のやり方、これをぜひやっていきましょう。そのために、見えないものを味方にしてもいいし、しなくてもいい。でも、少なくとも「must」「ねばならない」とか、戦略、戦術、競争とか、そういうものをちょっと横に置きましょうという話です。
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「皆さん、まずは、すべてのものさしを『正しい』から『楽しい』に変えてみませんか」(阪本さん)
皆さん、まずは、すべてのものさしを「正しい」から「楽しい」に変えてみませんか。正しいことをやると言うと、息が詰まるんです。営業の現場で、私が先輩から教えられたことで、「立場変われば正論変わる」という言葉があって、戦争をしている国は、みんな自分が正しいと思っています。「正しい人」は、世の中にとって迷惑なんです。
私が尊敬する京都大学の哲学者、森信三先生の言葉で、「人はみな封書を持って生まれてきた」っていうのがあるんです。多くの人は、その封書を開けずにこの世を終えてしまう。封書には、この世に生まれてきた意味が書いてある。使命、天命と呼んでもいいんですが、それが今の仕事と結びつくと、ハッピーなんです。でも、封書の中身はなかなかわからないですよね。目に見えないから。それがわかる方法が3つあって、1つは、やっていて自分が楽しいか、JOYを感じるか。2つ目は、協力者がいるか。3つ目は、きっかけとなる人物との出会い。そういうことがあったら、これは自分の役割と思ってください。
それから、数字目標ってありますよね。これは、私はいらないという立場です。数字目標を立てるのは楽なんです。私は19年営業の現場にいて、数字目標を立てていましたが、それは儀式だったんですね。立てれば達成できますか? そうではなく、施策がまずあって、このためにいくら使います、で、その結果、いくら儲かります、と。儲かった金額から使った金額を引くと利益になります。その順番が1に施策、2が経費、3が売上げ、この順番であって、逆じゃないんです。
数字目標っていうのは、順番が逆で、数字だけ達成すれば、「あとは何をやってもいい」という発想になりかねないんです。数字目標がない方が、楽しくできて、結果として数字が出てきます。数字を否定しているのではなく、結果として数字は付いてくるという話なんですね。