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2020/7/16

教育文化部会 「コロナ禍における家庭での子育て・ しつけの方法、気にするべき子どもの 症状と対処法」ウェビナー報告

去る6月19日、教育文化部会主催によるウェビナーを、カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也さんを講師に迎えて開催した。

親のセルフケアが重要

荒川先生
荒川さん(下中央)と、開催に携わった教育文化部会員ら。

 荒川さんは、パンデミック時に親として重要視すべきことから説明を始めた。「新型コロナウイルスで恐怖が蔓延しています。現時点で分かっていることが非常に少ないだけでなく、情報もすぐに変わります。この事態を親も子どもも把握できないということが実情です。まずは、身体的健康を優先してください。それと同時に心の健康も大切です。心と体はつながっているからです」。
 親は在宅勤務、子どもは自宅でオンライン授業という状況で、常に同じ屋根の下に親子がいることで、関係性に亀裂が入ることがある。これに関しては、荒川さんは次のようにアドバイスした。「良好な関係性を維持することを重要視してください。そのために必要なのはセルフケアです。親が幸せでないと、子どもとの良好な関係を築くのは難しくなります。特に、お父さんのお母さんへの助けが大事です。子ども専門の心理カウンセラーとしての経験上、子どもが心の病を発症した場合、お父さんがお母さんの育児を助けているケースでは、子どもの病気も治りやすいということが言えます。ぜひ、旦那さんにお話をして、育児を手伝ってほしいと話してみてください」と、子どもの心の健康を守るには、まず親が心の健康を維持できていることが重要であり、パートナーの助けが不可欠になってくると荒川さんは強調した。
 また、育児でぜひ実践してほしいと荒川さんが語るのは、「ルール作りとその実行」だ。「日本人の家庭では、ルールがはっきりしないことが少なくありません。厳し過ぎるとか、子どもにかわいそうなどと言う人がいます。しかし、明確なルールがある方が安心だし、実は子どもにとっても助かるのです。どういう罰がいいか、よく聞かれます。それはお子さんによって変わります。いつもより早く寝かせるとか、好きな物を取り上げるとか、何をされるとその子どもが一番言うことを聞くかということに着目してください」。
 子どもの様子で注意をした方が良いのは次のようなものだ。「コロナの前と違う様子、例えばイライラや怒り、反抗的な態度などです。食欲が減退していたら、すぐに医師または心理カウンセラーに相談してください」。異常を感じたらすぐに自分だけで解決しようとせず、専門家に相談するようにと荒川さんは参加者に呼びかけ、ウェビナーを締めくくった。

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