2015/11/20
JBAは2014年度に「JBAランゲージ・スカラシップ・プログラム」をUCLAテラサキ日本研究センター内に設置し、JBA Foundationを通して資金を提供、奨学生を選び日本のアメリカ大学連合日本研究センターへ送りました。
去る2015年11月20日、トーランスのToyota USA Automobile Museumで定例のJBA常任理事会が開催された後、教育文化部会が主となり、この「JBAランゲージ・スカラシップ・プログラム」で日本へ派遣した二人の留学生、John BranstetterさんとJack Wilsonさんの帰国報告会を実施しました。 今まで日本への在住経験がない二人でしたが、1年間の留学中に学んだ日本語を自由自在に扱い、「日本には素晴らしい文化がたくさんある」「日本に行ったことによって気付いたことが多くある」と日本文化へのパッションを伝えていました。
Johnさんの研究テーマはルソー翻訳書における中江兆民の政治思想について。中江兆民の翻訳書は単なる翻訳書に留まらず、明治時代のさまざまな政治的な論争に対する答えが含まれていると熱弁をふるうと、荒地派詩人と戦後の歴史的意識を研究テーマとするJackさんは、荒地派詩人が激動の時代を生き抜き、詩を通した戦争の問題、平和への道を説いたと力強く語りました。発表会に参加したJBAメンバーからは、それぞれのテーマに取り組んだ経緯などについて、多くの質問が集まりました。JBAはこのような教育文化活動を今後も支援していきます。
文:SOFTBANK TELECOM AMERICA CORP.・臼井健史さん
2014年度JBAランゲージ・スカラシップ・プログラム留学生のJackさん(左)とJohnさん