2018/4/28
4月28日(土)、ダウンタウン地域部会が主催する「マンザナー収容所跡巡礼バスツアー」に幹事の一人として参加致しました。朝7時出発、夜8時解散という厳しい日程の日帰り旅行にもかかわらず、52名の皆様にご参加頂きました。
マンザナー強制収容所は、第二次世界大戦中に日系アメリカ人・日本人が収容された全米10カ所の収容所の一つで、ロサンゼルスに住んでいた多くの人が収容されました。同収容所は1945年11月に閉鎖されるまで合計で1万1070人が収容されていたそうです。ロサンゼルスから200マイルほど北にあり、移動時間は片道4時間以上に及びます。
私にとって初めてのマンザナー訪問でしたが、訪れた感想は、あまりにも遠く、かつ現地の環境はあまりにも厳しいということでした。マンザナーの周辺は今でも果てしない荒野です。外を歩くと強烈な日差しで短時間でも体力を消耗します。現地には当時の生活を再現したバラック小屋が保存されていますが、とても質素で簡単な造りです。長い方で約3年間に及ぶ収容所生活の厳しさを実感しました。
また当日は年に一度の巡礼の日にあたり、私たちも巡礼イベントを見学しましたが、日系人・日本人だけでないさまざまな人たちが数多く参加していることが印象的でした。日系人の歴史を偲ぶということにとどまらず、人権の大切さに共感するようなイベントでした。
長い移動の車中では、収容所の歴史について学び、ノーマン・ミネタさん、ダニエル・イノウエさん、ラルフ・カー・コロラド州知事等のDVDを視聴しました。私にとってアメリカでの日本人の歴史・努力を学ぶよい機会となりました。
このツアーを通じて、色々なことを体感し、知識を得ることができます。私が感じたのは、人権・自由・平等・平和といったことの大切さです。貴重な経験ができ参加してよかったと思います。幹事の一人として、来年以降もこのイベントを続け、米国社会における日本人を考えて頂けるような機会を提供し続けたいと思いました。
文:みずほ銀行・坂本光浩さん
見事な快晴の中、参加したダウンタウン地域部会メンバーで記念撮影!