JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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2020/12/1

特別ウェビナー「ロサンゼルス経済圏への 事業投資とその魅力」報告

 11月10日、ロサンゼルス経済開発局のスティーブン・チャン氏、ロサンゼルス国際空港のタミ・マッククロッセン・オアー氏、ロサンゼルス港湾局のマリセラ・カラバヨ・ディルグジェロ氏を迎えて、ウェビナー「ロサンゼルス経済圏への事業投資とその魅力」を開催した。


オリンピックが今後の好機

 まず、チャン氏がロサンゼルス経済圏がいかに魅力的な投資先であるかを述べた。「同地への海外からの直接投資額において、日本は数年間1位です。同地域の人口は1020万人。つまり、ここには1020万人の消費者が存在するのです。また、多様な産業の拠点でもあり、近年はシリコンビーチにデジタルメディアの企業が多数進出しています。カリフォルニア工科大学やカリフォルニア大学ロサンゼルス校をはじめとする優秀な人材を輩出する教育機関も多いことが、企業の発展を支える要因にもなっています。以前は大気汚染が深刻でしたが、ここ数年は地域を挙げて環境浄化策のグリーン・ニューディールを推進。そして、投資面での最大のポイントは、2028年にロサンゼルス・オリンピックが開催されることです。公共交通機関の拡張はもちろん、環境整備が急ピッチで進められています」。


空港と港の環境への取り組み

 次に、オアー氏がロサンゼルス国際空港(LAX)のサスティナビリティー・プログラムについて説明した。「持続可能性を追求するため、LAXでは従業員に過去15年以上ライドシェア・プログラムを提供し、また敷地内で使用する車両には積極的に電気自動車を導入しています。現在、ターミナルビルを含む近代化プロジェクトが進行中ですが、新しい建築物には最低でも「LEED」(世界標準の環境評価ツールの一つ)のシルバーレート以上の環境に優しい建築基準を採用します。そして、ターミナルビルの近くまで電車が乗り入れることで、オリンピック開催時には変身したLAXをご覧いただけるはずです」。
 ロサンゼルス港湾局のディルグジェロ氏は同局によるクリーンエアを取り戻すプロジェクトを紹介した。「港湾の敷地内を走行する大型トラックや機器をゼロエミッションのものに入れ替えることを目標にしており、着実に結果を出しています。貨物量は年々増加し続けていますが、2005年から17年までで、敷地内の温室効果ガスの排出量は15%削減、硫黄酸化物の排出量は98%の削減を達成しました」。
 最後に、「ぜひ訪れてほしいロサンゼルスのお薦めの場所」としてチェン氏が「マリブ」、オアー氏が「グリフィス公園」、ディルグジェロ氏が「夕暮れのロサンゼルス港」を挙げ、ウェビナーを締めくくった。


ロサンゼルス経済開発局CEO・スティーブン・チャン氏(左上)、
ロサンゼルス国際空港 空港計画部長・タミ・マッククロッセン・オアー氏(右上)、
ロサンゼルス港湾局貿易開発部部長・マリセラ・カラバヨ・ディルグジェロ氏(下)。

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