JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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齊藤 政久さん

Cross Marketing Group USA
President / CEO
齊藤政久さん

1967年東京都出身。大学卒業後、10年以上、経営コンサルティング業界で活躍。ソフトバンクグループを経て、PR会社サニーサイドアップ勤務後、再びコンサルティング業務に従事。2014年にクロス・マーケティンググループに転職。15年、現職として渡米。

「チームJAPAN」として日本企業を支援

遠回りしたから辿り着けた瞬間

齊藤政久さん
大学は日本初のスポーツ科学科を作った早稲田大学。憧れのサッカー日本代表元主将、加藤久さんが教えると聞いて入りました。ずっとサッカーをやってきましたが、いろんなスポーツが大好きなスポーツ馬鹿なんです(笑)。しかし当時はまだスポーツに携わる仕事をするには選択肢が少なく、卒業後は外資系の経営コンサルティング会社勤務を選びました。10年以上、コンサルティング業界で企業の新規事業立ち上げや海外進出支援に携わっていた間もスポーツに関わる夢を諦めたわけではなく、スタジアム運営会社に経営コンサルティングを提案して採用してもらったり、仕事の傍らJリーグの新人研修を担当したりしていました。

2006年に今度は早稲田大学大学院にスポーツ科学研究科ができることになり、スポーツビジネスを学ぶために社会人入学。そこで縁があってPR会社のサニーサイドアップに転職し、スポーツ事業本部の執行役員として、中田英寿選手や北島康介選手らスポーツ選手のマネジメントなどを担当しました。その時に事業責任者として担当したイベントプロデュースの一つが、中田選手が引退後に行った「TAKE ACTION! 2008」でした。引退試合を、という話はずっとあったのですが、中田選手は世界を旅した後「引退試合ではなく、サッカーを通して、貧困と環境問題を考えるきっかけを作るようなイベントをしたい」と。周りには集客が難しいと言われたのですが、蓋を開けるとJリーグの過去最高記録を抜く6万3000人以上の観客が集まりました。

でも問題はどう環境問題を伝えるか。音楽ライブなら歌詞や途中で話すこともできますが、サッカーではそれはできない。そこで、表に環境問題を伝えるメッセージを書き、裏を緑色にしたボードを作ったのです。試合開始時に観客全員が緑のボードを掲げて、スタジアム中が緑一色になって、「私たちもこれをきっかけに環境問題を考えます」と宣言してくれて…。実現までがすごく大変だったので、それを見た時は、本当にしびれました。スポーツ業界だけでなく、コンサルティングなど多様な経験をしてきたから実現できたんだな、遠回りして良かったなと思った瞬間でもありました。

 

憧れの地ロサンゼルスで
日本企業の進出を支援

その後、元のコンサルティング会社に復帰。そして14年に現在の会社のクロス・マーケティングが海外に事業展開することを知り、事業責任者として関わることになりました。転職した時はどこの国に海外拠点を置くかも決まっていなかったのですが、ボストンにあるリサーチ会社とLAのテレフォンガイドとプロモーションの企業を買収したことから、15年にLA赴任に。スポーツの勉強をしている時から、ずっと憧れていたLAに、すごく遠回りをしたけれどやっと来られたという感じですね。

当社の主な事業は、マーケティングリサーチとセールスプロモーションサービスで、日本から進出してくる企業や、すでに進出している企業のアメリカ市場開拓の支援です。クライアント企業がターゲットとする市場の特徴を理解し、商品やサービスの魅力を引き出し、付加価値をきちんと伝えていくことをお手伝いしていきたいと考えています。アメリカ市場は大きく、魅力的ではありますが、日本企業が参入していくにはとても厳しい市場なので、スポーツのように「チームJAPAN」として、円陣を組んで、アメリカ市場に挑戦していきたいですね。

Cross Marketing Group USA◎株式会社クロス・マーケティンググループの米国拠点。日系および米系企業にマーケティングリサーチ、セールスプロモーション、アメリカ進出支援サービスを提供。2017年、情報誌「LA-ENGINE」を創刊。

齊藤 政久さん
前田健太選手と同じ名前の息子の健太くんと野球観戦。LA生活を満喫中だ。

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