JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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八田 重之 さん

HRM Partners, Inc.
Business Development Representative
八田重之さん

1979年滋賀県生まれ。2003年に京都産業大学卒業後、証券会社勤務を経て、07年に渡米。英語を学んだ後、ニューヨークの出版社で広告営業とマネジメント業務に従事。12年にHRM Partners, Inc.に入社して現職。13年より、JBA企画マーケティング部会員。

会社の土台は「人」 人事労務のプロとして世界へ!

憧れの海外で学んだ会社にとって重要なもの

大学卒業後は日本にある証券会社でブローカー業務をしていたのですが、子どもの頃から海外ドラマや映画を見て憧れていたこともあって、グローバルな環境でキャリアを積んでいきたいとずっと考えていたので、入社5年目で退職し渡米してきました。最初はインディアナ州の語学学校で英語力を磨きながら、金融業界で就職活動をしていたのですが、当時のビザを理由に門前払い。そこで、金融だけに絞らず、興味があったマネジメントを学びやすい環境の会社を探し始めたのです。証券会社時代のクライアントに中小企業のオーナーが多かったことや、マネジメントに優れた元上司から大きな影響を受けていたのでしょうね。

そんな時に就職斡旋イベントでニューヨークの出版社に出会い、就職。ところが入社してすぐにリーマンショックが起き、出版業も大打撃を受けました。特に僕がいた会社のグループ会社の経営状況が悪化し、上司から「そちらの会社を立て直してくれ。ダメなら会社を閉じる」と頼まれ、出向。こんな経験は人生で何度もないチャンスだと思い、2年間は立て直しに専念しようと腹をくくって立て直しにかかりました。

悪い点を一つずつ潰して、数字を伸ばしていくうちに歯車が回り始め、2年が経つ頃には幸い黒字になったのですが、一番難しかったのは「人」でした。良い状況なら皆のモチベーションが高く、同じ目標に向かって進んでいけますが、会社が悪い状況に陥っている時は、スタッフがネガティブに考えて自分勝手にやりがちです。その立て直しの仕事を通して、会社は、人がちゃんとモチベーションを持って安心して働き、定着できる環境、つまり土台になる部分がしっかりしていないとダメなんだと痛感しました。この経験が人事・労務を含むマネジメントのキャリア追求につながったのです。

奥が深い人事労務の世界で名をとどろかせる会社にしたい

自分に決めた2年の期限が来て、立て直しの経験が生かせるマネジメントと人事関係の仕事ができるところがないかと、今の上司にあたるHRMのマネジメントに話を聞きに行ったところ、ビジネス拡大のために人材募集をしていることを知ったのです。そして2012年に営業としてロサンゼルスに着任。実は、どこで働くかはさほど重要ではなかったのですが、来てみたらもうニューヨークには帰りたくない(笑)。 JBAもありますし、ここは素敵な所ですよね。 JBAでは企画マーケティング部会で、ロサンゼルスマラソンのボランティアの運営やソフトボールの運営をしたり。いろいろな人と仲良くなって、仕事以外に自分の居場所がもう一つできたような気持ちなんです。

ここでの僕の仕事は、人事や労務で課題を抱えていらっしゃる西海岸の企業にイニシャル・コンサルティングを行って、課題点を整理し、契約後に実務を担当するコンサルタントへつなぐ役割です。人事や労務は経験も知識も必要な分野ですので、自分の土台ができあがるまで大変ですが、専門性が高い分だけ奥が深くて面白いです。人事労務は15年、20年の経験があって、ようやくベテランと言われる仕事。当社は経験豊富なスタッフが多いので、社内では僕はまだまだひよっこですけれども、年数で及ばない分は業務の質でカバーし、いずれは会社を引っ張っていく存在として、当社が世界的に有名なコンサルティング会社になるように頑張っていくつもりです。

=Company Info=

HRM Partners, Inc.◎人事労務コンサルティング会社。在米日系企業に対して広範囲にわたる人事関連サービスを提供しており、現在、ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ・シリコンバレーにオフィスを展開する。

八田重之さん

2014年には企画マーケティング部会
マラソン班班長として、セミナーの司
会(左)やボランティアの運営で活躍

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