JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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WCCT Global, Inc.
Recruitment Coordinator
ウィンストン・トムソンさん

1981年、パサデナ生まれ。ジョージア大学を日本語専攻で卒業後、日本料理店のウェイターを経て、日系の航空機部品を調達する企業に勤務。同社を退職し、美術学校でグラフィックデザインを学ぶなどした後、WCCT Globalに就職し、現職。

人の命を救う「治験」は 非常にやりがいのある仕事。

大学で学んだ日本語力を生かして
日系の企業に就職

ウィンストン・トムソン さん
私はパサデナで生まれ育ったアメリカ人です。14歳の時、父親の仕事の都合でジョージア州に引っ越し、高校卒業後はジョージア大学に進学。同校を日本語専攻で卒業しました。日本語を専攻したきっかけは、初年度に一般教養の一つとして外国語のクラスを取る際、日本語を選択したこと。アルファベットを使わない言語を学んでみたかったことや、日本の経済的な強さ、古き良き伝統とポップカルチャーが共存する独特の文化に興味があったことなどが理由でしたが、学んでいくうちに日本への興味がどんどん深まって…。2年生の時には日本の大学に1年間留学までしました。3年生になって帰国すると専攻を日本語に決定。日本人留学生と積極的に交流も図りながら、日本語力を高めていきました。

卒業後は同州の日本料理店でウェイターとして2年ほど働いた後、LAに戻ることを決意。LA、それもサウスベイエリアなら日系企業が多くあり、自分の日本語力を生かせるいい仕事が見つかるのでは、と考えたのです。
何社か面接を受けた後、航空機の整備に使う部品を調達する某日系航空会社の関連企業に就職。ここではビジネスレベルの日本語が学べたのと同時に、航空機の部品や資材の調達において日米をつなぐというやりがいのある仕事ができ、とてもいい経験になりました。4年ほど働いた後、次のステップに進むべく退職しました。
退職後はしばらく旅行などで英気を養い、約半年後から就職活動を開始。ただ、興味を持ってもらえても前職と似た業種の会社だったりして、新たな挑戦ができる会社になかなか出会えず…。そこで、日本語以外の強みも必要かなと思い、美術学校でグラフィックデザインを学ぶことに。学校に通う3年間は、マラソンやスカイダイビング、出版社でのインターンなど、多くの新しいことに挑戦しました。有意義な時間でした。

 

物を扱う仕事から
人と関わる仕事への転職

美術学校を卒業する1年ほど前、仕事を探すべく出かけたジョブフェアで出会ったのが、WCCT Globalです。グラフィックデザインの知識が生かせる仕事ではなかったのですが、新薬の開発において、人を対象に臨床試験を行う「治験」という自分にとって新たな分野で働けることに魅力を感じ、入社を決意。学校を卒業するまでの1年間は、勉強を続けながら働きました。

入社してから一貫して従事しているのは、治験参加者集め、および彼らのケア全般を行う「リクルーター」という仕事。中でも私はずっと日本人の参加者を担当しており、現在はそのチームリーダーを務めています。前職は部品や物流を扱う仕事でしたが、今回は人と関わる仕事であり、多くの人に会う機会があるのが面白いですね。また、将来的に人の健康を支えたり命を救ったりする新薬の開発に役立っているという使命感、やりがいも強くあります。これは治験参加者の方々にもいつも伝えていることです。

ちなみに、趣味はハイキングとテニス。仕事中は机に座ってパソコンに向かっていることが多いので、週末はなるべく体を動かすようにしています。あと、今後の目標としては、会社の仕事はもちろんしっかりこなしながら、プライベートでグラフィックデザインやイラスト制作など、クリエイティブ系の活動もしていけたらと思っています。せっかく3年間も美術学校で学んだことを無駄にはしたくないですからね(笑)。

WCCT Global, Inc.◎1998年創立の医薬品開発支援会社。日本人のための新薬開発に重点を置き、第一相の臨床試験(動物実験後、患者ではなく健康な成人を対象に行う試験)を行っている。年間の日本人治験参加者は500人以上。

ウィンストン・トムソン さん
日系コミュニティーのイベントにブースを出すなどして、随時、健康な日本人の治験参加者を募集している。

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