JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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JBAからのお知らせ

12/30(Wed) | JBA会長、総領事からの新年の挨拶 2021

三森雄一JBA会長
三森雄一(みつもりゆういち)

謹賀新年

 明けましておめでとうございます。感染症の拡大に伴い、通常と異なる新春をお迎えのことかと存じます。

 ウイルスの猛威が収まらない状況下、医療従事者やエッセンシャルワーカーの皆さまには頭の下がる想いです。一方、感染症の歴史上、驚くべきスピードで開発されたワクチンが病原を抑制し、感染者増大に終止符を打つ可能性に希望の光を見出したいと思います。

 昨年、報道の大半がウイルス関連という中、小惑星探査機「はやぶさ2」がカプセルを無事に持ち帰る心躍る報道や、韓国映画『パラサイト』が外国語かつアジア映画ながらアカデミー賞で4冠獲得と、当地ならではの明るい話題もありました。また甲子園や多くのスポーツ大会が中止となる中、福岡ソフトバンクホークスが4年連続の日本一、大坂なおみ選手が全米オープン優勝、レイカーズ・ドジャース双方が頂点に立つなど、スポーツが与えてくれる「夢と希望」に気付かされた年でもあります。本年、東京2020オリンピック・パラリンピックが予定されています。ポストコロナ時代に相応しい形で無事に開催され、1年間の待機を余儀なくされた選手たちの雄姿を見られること、心より祈っております。

 日本では菅政権が「デジタル化」推進を掲げています。ポストコロナ時代、「スマート」という言葉で括られる勤務形態、生活様式、経済活動が進み、企業活動、教育、家庭の大変革が予想されます。時代の潮流に合わせ、新様式への適応が求められる元年になるかもしれません。

 また米国ではバイデン政権が誕生します。マスク着用、暴動等で混乱し、気候変動や産業政策で意見が対立した1年でしたが、バイデン政権には「多国間協調」、「人種間融合」、そして何より「感染症の収束」が求められています。雇用・治安、財政赤字、景気対策など、喫緊の課題は山積みですが、新政権、また日米関係の発展に期待しております。

 掛かる中、JBAは設立60周年を迎えます。日本は当地への直接投資額1位、また経済貢献への評価を受ける今、JBAは設立趣旨である「日系企業の事業環境の整備・改善を図る」という原点に戻り、関係各所や日系人の方々のご支援を得ながら、会員各企業の発展、地域貢献、日米経済関係の維持に、本年も尽力致します。

 「新年のゆめなき夜を重ねけり」(飯田蛇笏)。句の如く夢も感じぬ新春ですが、感染症対策が進み、ポストコロナに相応しい「初夢」を楽しめるよう、そして新しい年が、通常の生活を喜び、健康で幸多き年になるよう祈念し、新年の挨拶とさせて頂きます。           

 


 

武藤 顕在ロサンゼルス日本国総領事
武藤顕(むとう あきら)

新年明けましておめでとうございます。

 昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の中、生活のあらゆる側面でご苦労をされた方々が多くおられたと思います。心よりお見舞いを申し上げます。そうした厳しい状況の中にあっても、地域社会にさまざまな貢献をされ、困難を克服すべく努力されている皆々様の多大なご尽力に深い敬意を表します。

 パンデミックに立ち向かうには、人類は一致団結しなければなりません。国民国家単位で戦うというこれまでのパラダイムから抜け出して、世界の国々が共にこの苦難に向き合わなければなりません。我が国は、人類の福祉に貢献するため国際的リーダーシップを担っていきます。令和の元号の下では、世界に範を示す日本の新たな姿が求められています。

 日本は本年夏、東京2020オリンピック・パラリンピック大会を開催します。東京2020大会を人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として、コロナ禍を克服し人類の福祉と繁栄を共に祝う祭典として、開催することが我が国の最大の目標です。当館としても、7月に向けてオリンピックの機運を盛り上げるイベントを企画して参りますので、どうぞご期待下さい。

 2021年は東日本大震災から10周年。東京2020大会は、復興を遂げた被災地の姿を世界に向けて発信する場でもあります。福島には、昨年2月末に「福島水素エネルギー研究フィールド(Fukushima Hydrogen Energy Research Field:FH2R)」が完成しました。この施設は再生可能エネルギーから水素を製造する世界最大の施設です。日本は、カーボンフリーな水素を新しいエネルギーとして活用し、2030年までに水素社会を実現することを目指しています。クリーンな水素エネルギーを世界に広げていくには、当地での協力が重要です。是非南カリフォルニアの皆様と共に、水素社会のモデルを作っていきたいと思います。

 当館といたしましては、ここ南カリフォルニアにおける日系企業のプレゼンスの向上に努めるとともに、ビジネス展開へのご支援に、本年も全力を挙げて取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。最後に、会員企業各位の一層のご発展と、この新しい年が皆様にとりまして、実り多い素晴らしい年となることを心より祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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