2025年 5月号  Issue No.439

 

2024年度JBA・あさひ学園総会報告

去る3月14日(金)、2024年度のJBAおよびあさひ学園の総会をトーランスのMiyako Hybrid Hotelにて開催した。南浦JBA会長をはじめ、各部会の部会長、協力団体の関係者、一般JBA会員らが集まり、24年度の各部会の活動報告や収支予測、25年度の常任理事、新役員の承認、25年度のスタートを切るレセプション、懇親会などを行った。

 

※本記事における役員の肩書きは全て24年度のもの。25年度(25年4月~26年3月)の新役員は次の記事「2025年度・JBA新役員紹介」で紹介。

各部会より24年度の活動を報告

JBA総会では南浦会長が議長を務め、まずは各部会の部会長が24年度の活動を総括して報告した。以下は各部会の報告内容の抜粋だ。

総会の様子。

総会の様子。

商工部会(部会長:徳丸佳代さん)

 商工部会はJBA の渉外・外交部門として、在ロサンゼルス日本国総領事館、ジェトロ、ジャパン・ハウス ロサンゼルスなどと連携しながら、JBAおよび日系企業のプレゼンスを高め、カリフォルニアにおける商環境、生活環境の改善に努めていると話した徳丸さん。24年度の主な活動として、次世代の若手育成を目指した「Next Generation Forum」、カリフォルニア州政府、行政関係者との関係強化を図るサクラメント訪問、『2024 FDI Report』(海外直接投資報告書)刊行への協力および「Select LA Investment Summit 2024」への参加、「The JBA 64th Annual Reception」の開催などを紹介した。

 

企画マーケティング部会(部会長:田中良興さん)

五つの班に分かれて活動を行ったと説明。概要は以下だ。①広報ウェブ班:毎月の『JBAニュース』の発行に加えてJBAウェブサイトの大きなリニューアルを決定。②ビジネスセミナー班:ビジネスセミナーと異業種交流会をかけ合わせた 「ADASTRIAとWAKAZE のCEOが語る!~アメリカ市場開拓における成功と失敗のリアル~」など、さまざまなセミナーを開催。③会員交流創出班:ミキサーやヤクルト工場見学などを実施。④スポーツ班:「第59回JBAソフトボール大会」開催や「ロサンゼルスマラソン2025」ボランティア活動の実施。⑤賀詞交歓会班:「2025年賀詞交歓会」を開催。

 

教育文化部会(部会長:日下部仁さん)

教育文化部会は、教育支援を通してアメリカで日本のファンを増やすことを目的に活動しているとした日下部さん。24年度も「Japan Enrichment Grant(JEG)」(現地校への日本語・日本文化教育の支援を通じ、子どもたちの日本に対する理解の浸透を促すプログラム)、「U.S. Educators to Japan(USEJ)」(アメリカ人教育者の日本招聘プログラム)などを実施したほか、これらの活動の資金集めおよび会員交流を目的とした「第30回JBA Foundationチャリティーゴルフトーナメント」の開催についても触れた。JEGでは合計3万ドルを寄付、ゴルフトーナメントでは10万ドル以上を集めたとのことだ。

 

ダウンタウン地域部会(部会長:河津貴子さん)

ダウンタウン地域部会は、インペリアルハイウェイ以北、605フリーウェイ以西エリアを基本的な活動範囲とする地域部会と定義し、24年度の主な活動としては、「マンザナー収容所跡巡礼バスツアー」、ドジャースの試合観戦(2回)、「新規赴任者応援プロジェクト」「ハイキング・ゴミ拾いボランティア」「サンタイネス ワイナリーツアー」「懇親ゴルフ大会」「LA CREATIVE TOUR」「期末懇親会」などを紹介した。

 

サウスベイ地域部会(部会長:佐野友亮さん)

24年度も「地域融和貢献活動」と「会員サービス」の二つをテーマに14のイベントを開催したサウスベイ地域部会。主な活動として、「植物園でのボランティア作業」「トーランスBreweryめぐり」「Port of Los Angeles Tour」「世界No1空⼿道 町⽥道場『無料』体験⼊⾨!」「カタリナ島日帰りツアー」「ビーチ・クリーンアップ」「OC vs SB ゴルフ対抗戦」「TACC / JBAグランドミキサー」「ハロウィンピクニック」「利き酒師と日本酒:ペアリングを楽しむ会」「『ヨガ』で心の安定と体質改善!体験クラス」などを挙げ、合計600人以上の方々に参加いただいたとした。

 

オレンジカウンティ地域部会(部会長:佐藤智博さん)

オレンジカウンティ地域部会は、オレンジカウンティを中心に605フリーウェイから東、サンディエゴまでをカバーして活動していると説明。主な活動としては、「吉田正尚選手(Red Sox)との面会、集合写真撮影」「TANAKA FARMS いちご狩りツアー」「第34回OC 大運動会」「大リーグ観戦 パドレス vs メッツ戦(松井裕樹投手との交流の時間も)」「OC vs SB ゴルフ対抗戦」「自生植物保護活動とピクニック」「OC Peters Canyon 復元ボランティア」「アメリカン・バレエ・シアター The Nutcracker鑑賞」「現地校セミナー」「日系人の歴史を学ぶ Crystal Cove 散策」などを挙げた。

 

 

また、各地域部会はそれぞれ「教育関連活動」として、教育文化部会が実施する「U.S. Educators to Japan(USEJ)」にも協力しており、それぞれの管轄地域で候補となる学校を選出した上で、応募者の審査および選出を行ったと説明された。

 

各部会の活動報告後は、安江JBA専務理事より24年度の収支予想が発表された(財務委員のユウさんが欠席のため)。さらにその後、25年度のJBA常任理事の選出が行われると、候補者25名全員が全会一致で承認され、JBA総会は終了した。

あさひ学園総会、25年度第1回JBA常任理事会、第1回あさひ学園理事会を開催

続いて、あさひ学園総会に移行し、大坪哲郎あさひ学園理事長(あさひ学園部会長)より24年度の総括が行われた。内容としては、同学園がサンタモニカ・サンゲーブル・トーランス・オレンジの4校で運営され、児童生徒は1000人以上、教員は約100名いる旨、毎週土曜に文科省の指導要領に基づく授業を実施している旨、財務状況はおおむね健全だが、生徒数と教員の確保が課題であり、生徒募集やSNSでの情報発信、教員採用を強化していきたいとの旨、今後は新体制の下、持続可能な学校運営を目指していく旨などが話された。また、25年度の理事候補者9名も承認された。

 

あさひ学園総会の後は、25年度第1回JBA常任理事会およびあさひ学園理事会を開催。ここで新年度の役員(次の記事「2025年度・JBA新役員紹介」で紹介)選出が行われ、全ての候補者が承認された。

25年度JBA会長や青島首席領事からのあいさつが行われたレセプション

総会と理事会が無事に終了すると、レセプションの時間となった。まず壇上に立ったのは、25年度JBA会長に就任したMUFG Bank, Ltd.の藤浪慎一さん。「ロサンゼルス支店には昨年4月に着任し、ようやくこの地に少しずつ慣れてきたところです。実は20年ほど前、ニューヨーク勤務中に出張でLA支店を訪れた際に、身なりや行動に厳しかった当時の支店長に“出入り禁止”を言い渡されたこともあるんです(笑)」と、場を和ませながら冒頭を切り出した。藤浪氏は1999年に東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行し、東京、ニューヨーク、今回のロサンゼルスと国内外でキャリアを積んできた実力者。JBAの会長職については、「MUFGとしましても過去の節目の年に何度か支店長がJBA会長を務めてきた経緯があり、今回も大変光栄な機会をいただいたと感じております」と受け止めた上で、「支店長としてもまだ1年目の新米ではありますが、LAの皆さまの温かさと支えに感謝しながら、会員企業の皆さまのお役に立てるよう努めてまいります」と、真摯に抱負を語った。

藤浪・新JBA会長

「長きにわたり日系企業や日系コミュニティーに支えていただいてきた当行が、こうして再びこの地域の一員としてお役に立てる機会をいただけたことを、大変ありがたく思っています」と就任への思いを口にした、藤浪・新JBA会長。

続けて藤浪会長は25年度の新役員(各部会の部会長)を紹介した後、南浦・前JBA会長に感謝と労いの意を込めた盾を贈呈。その後、在ロサンゼルス日本国総領事館より青島首席領事が壇上に立ち、24年度JBA役員の労をねぎらうとともに、藤浪・新JBA会長をはじめとする新体制への祝意を述べた。さらに、当地の日本企業や日系コミュニティーの活躍に触れ、「今後も総領事館として、明るく前向きな日本の姿を南カリフォルニアから発信しながら、皆さまと連携して地域を盛り上げていきたい」と語られた。

25年度の役員全員で記念撮影

25年度の役員全員で記念撮影。

藤浪・新JBA会長(左)と、南浦・前JBA会長

藤浪・新JBA会長(左)と、南浦・前JBA会長。

青島首席領事

「ロサンゼルスに進出する約1200の日本企業が地域の活力を支えていることを、非常に心強く思っている」と口にされた、青島首席領事。

 

レセプションの最後には、All Nippon Airways Co., Ltd.の廣岡・新筆頭副会長が登壇。「昨年4月にLA着任以来、JBAのさまざまなイベントに参加して多くを学んだ」と話し、藤浪新会長の下で自らも貢献していきたいとの意気込みを述べた。「あまり話すと皆さんの喉が渇いてしまいますので」と笑いを交えつつ、参加者とそのご家族の健康、そしてJBAのさらなる発展を祈念して、乾杯の音頭を取った。

 

廣岡・新筆頭副会長。

乾杯の音頭を取った、廣岡・新筆頭副会長。

レセプション後の懇親会

レセプション後の懇親会も、大いに盛り上がった。

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2025年度・JBA新役員紹介

  • ①会社名・役職
  • ②出身地
  • ③趣味
  • ④座右の銘
  • JBA活動への抱負
2025年度JBA会長  藤浪慎一(Shinichi Fujinami)

2025年度JBA会長

藤浪慎一(Shinichi Fujinami)

①MUFG Bank, Ltd. / Head of JCBD (U.S. West) , Head of Los Angeles Branch

②東京都大田区

③ゴルフ、料理、旅行

④有言実行

⑤南浦・前JBA会長を引き継ぎ、3月よりJBA会長を務めさせていただきます、MUFGの藤浪です。南浦・前JBA会長のご尽力・ご貢献に心より敬意を表すと共に、歴代JBAの皆さまが築かれた地域コミュニティーとの関係を強化すべく尽力したいと思います。ロサンゼルスには昨年4月に着任しました。1年間JBAの各種活動に参加させていただき、日系企業として、個人として、地域コミュニティーとのつながりの重要性を実感している次第です。今年度は年初に甚大な被害をもたらした火災からの復興、トランプ新政権下での政策変更等、当地で活動する日系企業として対応すべきテーマが多々ございますが、各機能・地域部会活動の連携を強化し、One JBAスピリットの下で、JBAのミッションである会員企業の皆さまの事業環境の整備・改善、地域社会との関係強化、教育文化活動、会員サービスの充実に取り組んでまいりたいと思います。皆さまのご指導、ご支援を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

筆頭副会長  廣岡謙幸(Yoshiyuki Hirooka)

筆頭副会長

廣岡謙幸(Yoshiyuki Hirooka)

①All Nippon Airways Co., Ltd / Vice President & General Manager

②奈良県奈良市

③旅行、キャンプ、ゴルフ

④為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

⑤このたび、筆頭副会長を拝命いたしました。JBAが永続的に会員企業の皆さまのお役に立てるよう、関係機関・関係者との円滑な連携と時代に合った変革を遂げてまいりたいと思っております。微力ながら会長をしっかりとサポートさせていただきますので、これから1年間どうぞよろしくお願いいたします。

セクレタリー  林隆人(Takato Hayashi)

セクレタリー

林隆人(Takato Hayashi)

①Tokio Marine America / Senior Vice President

②東京都調布市

③旅行、ゴルフ

④至誠天に通ず

⑤昨年度に続き、セクレタリーを拝命いたしました。今年度も各部会や役員と連携しながら、JBAの主要活動である地域社会との関係強化、教育文化支援活動、会員サービスの推進に取り組む所存です。JBA会員とそのご家族の皆さまに貢献できるよう微力ながら尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

財務委員  前川武俊(Taketoshi Maekawa)

財務委員

前川武俊(Taketoshi Maekawa)

①KPMG LLP / Partner

②千葉県船橋市

③読書、ジョギング、麻雀

④己こそ己の寄るべ、己をおきて誰によるべぞ、良く整えし己こそ、まこと得がたき寄るべなり

⑤役員の一人として、JBA会員の皆さまに貢献して、JBAの活動を盛り上げられるよう全力を尽くします。これから1年間でより多くの皆さまとお知り合いになりたいと思いますので、どこかで見かけましたら、ぜひ声をかけていただけますと幸いです。1年間よろしくお願いいたします。

副会長・商工部会長  戸田恭一(Kyoichi Toda)

副会長・商工部会長

戸田恭一(Kyoichi Toda)

①Mitsubishi Corporation (Americas) / Senior Vice President, Head of Los Angeles Branch

②東京都武蔵野市

③スポーツ観戦(特にドジャース)、ゴルフ(下手の横好きです)サウナ、旅行、おいしい食事

④三つの志:高志、立志、同志/One for all, All for one

⑤商工部会長という要職を拝命して非常に身と心が引き締まる思いです。3回目のロス生活となり、ロスは間違いなく第二の故郷となりました。JBA会員企業の皆さまと一緒になって、南加における会員企業のプレゼンス、ネットワーク強化等を図りながら、南加の発展、暮らしの向上に貢献したいと考えています。 

副会長・企画マーケティング部会長  久保田幸輔(Kohsuke Kubota)

副会長・企画マーケティング部会長

久保田幸輔(Kohsuke Kubota)

①Kirin Brewery of America / LLC President & CEO

②佐賀県鳥栖市

③旅行、クラフトブルワリー巡り、ロードトリップ

④感恩報謝

⑤このたび企画マーケティング部会長を拝命いたしました。緩い紐帯のつながりが人生を豊かにすると申しますが、まさにJBAのつながりは多くの方々にとって代え難いものだと思います。「JBAに入りたい/入って良かった」そう思える瞬間を一つでも増やすべく、部会員の皆さんと楽しく賑やかに活動してまいります。

副会長・教育文化部会長  堀田健悟(Kengo Hotta)

副会長・教育文化部会長

堀田健悟(Kengo Hotta)

①Professional Outsourcing Solutions, Inc. (POSI) / Vice President

②アメリカ合衆国カリフォルニア州トーランス

③料理・B級グルメ・キャンプ

④耐雪梅花麗

⑤サウスベイで生まれ育ち、日系コミュニティーの中で成長した身として、教育文化部会を通じて、私を育んでくれたコミュニティーにさらに深く関わり、貢献できることは、最大の名誉です。日米の架け橋として、アメリカの教育シーンに日本文化の素晴らしさを伝えつつ、日系コミュニティーのさらなる発展に尽力し、恩返しをしていく所存です。

副会長・あさひ学園部会長  東谷賢一郎(Kenichiro Azumaya)

副会長・あさひ学園部会長

東谷賢一郎(Kenichiro Azumaya)

①Deloitte & Touche LLP / Audit Senior Manager

②Arlington Heights, Illinois

③ゴルフ、バスケ、グルメ巡り

④just do it

⑤当期よりあさひ学園理事長として務めさせていただくことになりまして、大変光栄に思います。日本と米国で活躍する、未来を担う子どもたちのことを第一に考え、力及ばずながら尽力してまいりたいと存じます。

筆頭副会長 廣岡謙幸(Yoshiyuki Hirooka)

副会長・ダウンタウン地域部会長

青木慶弘(Yoshihiro Aoki)

①Fujita Americas, Inc / Vice president

②大阪府高石市

③釣り・ゴルフ

④Never up never in

⑤昨年まで2年間ダウンタウン部会員として参加しておりましたが、このたび部会長を拝命することになりました。地域に根差した会員さまが多く、また過去の歴史が詰まったエリアでもありますので、さまざまな会員さま同士が交流できる企画、古きを温めて新しきを知る企画を中心に楽しく活動したいと考えています。

副会長・あさひ学園部会長  東谷賢一郎(Kenichiro Azumaya)

副会長・サウスベイ地域部会長

溝越将之(Masayuki Mizokoshi)

①Pacific Guardian Life / Regional Managing Director, Japanese Sales

②滋賀県甲賀市

③サッカー、旅行

④日々成長

⑤サウスベイ地域部会に加入し4年目を迎えました。これまでの経験を生かし、イベントを通じ地域に貢献し、人々の交流を深めていきたいと考えております。手作りイベントが多い中、ベテランの皆さまのお力をお借りしつつ、新メンバーと共に意義ある運営を心がけます。1年間よろしくお願いいたします。

副会長・あさひ学園部会長  東谷賢一郎(Kenichiro Azumaya)

副会長・オレンジカウンティ地域部会長

馬場広樹(Hiroki Baba)

①The J. Morey Company, Inc. / Vice President – Japan Practice Leader

②福岡県小郡市

③ワイン、日本酒

④俺の敵はだいたい俺です

⑤楽しくワイワイがオレンジカウンティ地域部会とそのイベントの特徴です。今年度も笑顔と笑いの絶えない1年になるよう、部会メンバーと共に、イベントに参加される会員企業の皆さまをサポートしていきたいと思います。

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商工部会 

「JBA Next Generation Forum期末交流会」を開催

去る3月28日(金)、JBA会員企業の若手メンバーを中心とした「Next Generation Forum」の期末交流会が、JBA事務所ビル1階の会議室にて開催された。当日は、同フォーラムの中核メンバーであるステアリングコミッティの9名に加え、全JBA会員企業に発信された参加案内に応募をした多数の若手社員の皆さんが来場し、活発な交流のひとときを楽しんだ。

参加者全員で記念撮影!

参加者全員で記念撮影!

JBA会員企業の若手メンバーを中心に組織された「Next Generation Forum」

「Next Generation Forum」は2023年、商工部会の支援の下、JBA会員企業の若手メンバーを中心に組織されたグループだ。在ロサンゼルス日本国総領事館が主導する「LA Next Generation Japanese American Leaders Initiative」(日系アメリカ人の若手リーダーを育成し、日米関係の将来に貢献することを目的としたプログラム)との親密な協力関係も生かしながら、JBAの若手メンバーを主な対象に、さまざまな研修・交流の機会を創出している。そんな中、今回の期末交流会は、これまでの「Next Generation Forum」の活動を振り返るとともに、JBA会員企業の若手メンバー同士の交流を促すことで、さらに同フォーラムを盛り上げていきたいという趣旨で開催された。

 

当日は会が始まると、まずステアリングコミッティの1人であるPasona N A, Inc.の久保田さんが「Next Generation Forum」の概要を説明。そのビジョンには「①組織や国(特に日米)を超えた信頼関係を構築する」「②日系企業のカルチャーを、挑戦を奨励するものとする」「③さまざまなアウトプットに自発的に挑戦する」「④次世代リーダーシップ人材を継続的に生み出す」「⑤日系企業のプレゼンス・影響力を向上する」の五つがあると話した。

 

続いて、当日参加していたステアリングコミッティのメンバーから一言ずつ挨拶が行われた後、ステアリングコミッティメンバーの一人であるPasona N A, Inc.の辻井さんより、「Next Generation Forum」のこれまでの活動について説明があり、「米国での挑戦」をテーマにしたパネルディスカッション、ジェトロ、JBA、在ロサンゼルス日本国総領事館が共催した「Networking for Japan Next Generation Leaders」、「若手起業家による海外で活躍する若手への提言」、「次世代リーダーシップとは」をテーマにしたディスカッション、ピックルボール大会、「LA Next Generation Japanese American Leaders Initiative」との交流などが主なイベントとして挙げられた。

Pasona N A, Inc.の久保田さん

「ロサンゼルスという多様なバックグランドを持つ人々が集う場所で若手同士がつながり、今すぐじゃなくても10年後、20年後の信頼関係や協働につながるような土壌をつくりたい」と話した久保田さん。

Pasona N A, Inc.の辻井さん。

「Next Generation Forum」のこれまでの活動について説明した辻井さん。

その後、「JBA Next Generation Forum」の発足時に商工部会員として立ち上げを先導したKPMG LLPの前川さん(25年度JBA財務委員)からの乾杯の挨拶を合図に、会は懇親の時間に。それからグループに分かれてのゲーム、ディスカッションが行われた後、商工部会で現在「JBA Next Generation Forum」の主担当を務めるBuchalter, A Professional Corporationの光永さんによる閉会の挨拶で、イベントは盛況のうちに幕を閉じた。

前川さん。

「私はJBAでさまざまな部会に関わってきましたが、文化祭のような雰囲気で部会員同士が仲良くなっていくのがとても良いなと感じていました。ただ、若手にフォーカスしたものがなかったので、このフォーラムがそのプラットフォームになればうれしいです」と話した前川さん。

懇親の時間には、会場の至る所で会話の和が広がった。

懇親の時間には、会場の至る所で会話の輪が広がった。

ステアリングコミッティメンバーの伊藤さん(Quick USA, Inc.・写真右)。

ゲームの説明を行う、ステアリングコミッティメンバーの伊藤さん(Quick USA, Inc.・写真右)。

ディスカッションの説明を行った、ステアリングコミッティの和田さん(Buchalter, A Professional Corporation)。

ディスカッションの説明を行った、ステアリングコミッティの和田さん(Buchalter, A Professional Corporation)。

ディスカッション。

「文化的な背景の違う同僚を巻き込んで仕事を進める方法」「短期間で劇的に伸びる(変わる)人、伸び悩む人、どこに決定的差があるか?」などのトピックで行われたディスカッション。

会を締めくくった光永さん。

「『Next Generation Forum』の活動は、JBA全体としても重要な取り組みとして認識されています。まだ登録されていない方はぜひ、この機会にご登録いただき、可能であればステアリングコミッティにも加わってみてください。ここでの人脈は、将来的に大きな財産となると思います」と話し、会を締めくくった光永さん。

最後に、「JBA Next Generation Forum」に興味がある方、参加を希望される方は、こちらのURL(https://www.linkedin.com/groups/9300891/?source=qrcode)もしくは右記二次元コードより、LinkedInグループにご登録を!

LinkedInグループ右記二次元コード

 

企画マーケティング部会

「ロサンゼルスマラソン2025」ボランティア報告

去る3月16日(日)、毎年恒例の「ロサンゼルスマラソン2025」ボランティアを行った。当日は、企画マーケティング部会員を含む58名のボランティア(+当日飛び込みでのボランティア参加者)がセンチュリーシティーに設けられたフィニッシュライン手前1マイルの地点に集まり、完走まであとわずかというランナーたちに水やスポーツドリンクを手渡す作業に従事した。

早朝から集まったボランティアの皆さんや、企画マーケティング部会マラソン班メンバーで記念撮影

早朝から集まったボランティアの皆さんや、企画マーケティング部会マラソン班メンバーで記念撮影! 大会運営側からボランティア用に配られるピンクのTシャツは、思い出の品にもなること間違いなし。

2025年の「ロサンゼルスマラソン」は、昨年に引き続き朝6時半からカテゴリーごとに随時ドジャースタジアムを出発し、センチュリーシティーのフィニッシュラインを目指すというコースで開催された。JBAのボランティアも例年同様、ゴールから約1マイル地点にあるウォーターステーションでの給水を担当した。当日は早朝から企画マーケティング部会のマラソン班メンバーや助っ人に参じたJBA企業、部会員の有志が集まり、テントや受付ブースの設営、給水機材の搬入などの準備を手際良く進めていった。そして7時頃になるとボランティアの皆さんも続々と集合。水とスポーツドリンクを紙コップに注いでテーブルの上にズラッと並べ、あと少しでゴールというランナーたちをサポートする体制を整えた。

テーブルに並べた紙コップに水を注いでいくボランティアの皆さん。

テーブルに並べた紙コップに水を注いでいくボランティアの皆さん。

給水の準備が完了してしばらく待機していると、最初に車椅子ランナーのトップ選手たちがものすごいスピードで走り去っていき、その後に2時間前半で走るエリートランナー、そして一般ランナー、という順でランナーたちが続々とJBAのウォーターステーション前に到着。特に一般ランナーは最後に水分補給を求める人たちも多いため、ボランティアの皆さんはせわしなく水、スポーツドリンクの入った紙コップを渡していった。そして昼に仕出し弁当で全員リフレッシュした後、午後2時頃、今年の「ロサンゼルスマラソン」ボランティアも無事終了した。非常にやりがいのあるイベントなので、皆さんもぜひ来年は参加のご検討を!

ランナーが取りやすいよう、紙コップは手のひらに載せて渡していく。

ランナーが取りやすいよう、紙コップは手のひらに載せて渡していく。

続々とJBAのウォーターステーション前を通過していくランナーたち

続々とJBAのウォーターステーション前を通過していくランナーたち。ちなみに今年の優勝タイムはMatt Richtman選手の2時間7分56秒で、アメリカ人がこのレースで優勝するのは何と31年ぶりだったとか。

水を渡す際に、「Thank you so much!」などと言われる

水を渡す際に、「Thank you so much!」などと言われることも多く、週末の朝から爽やかな気持ちになれるボランティアだ。

水を求めるランナー

タイムが遅くなるほど水を求めるランナーは増えてくるため、ボランティアの仕事も忙しくなってくる。

今年の「ロサンゼルスマラソン」への参加者

今年の「ロサンゼルスマラソン」への参加者は2万6000人以上!これだけのランナーたちが一斉に押し寄せてくるからすごい。

JBA会員企業ランナー(Kanden Realty & Development America LLCの黒田さん)を発見(右)。ボランティアに参加していた企画マーケティング部会員とパシャリ!

JBA会員企業ランナー(Kanden Realty & Development America LLCの黒田さん)を発見(右)。ボランティアに参加していた企画マーケティング部会員とパシャリ!

JBA会員企業ランナーの記録

お名前 会社名 タイム
Shinya Notomi American Honda Motor Co., Inc. 3:58:25
Masaki Tanaka Yamaha Corporation of America 3:58:54
Naoto Kuroda Kanden Realty & Development America LLC 4:46:56
Tadanobu Maeda Yusen Logistics (Americas) Inc. 4:51:26
Katsuo Nishi ASAHIGAKUEN 5:42:40
Yoshihiro Maeyama Mitsubishi Electric Finance America, Inc. 5:45:59
Masatoshi Hashiguchi NMB Technologies Corporation 6:49:04

公式ボランティア協力企業(アルファベット順)

Yakult U.S.A. Inc.

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各部会からのお知らせ

 

ダウンタウン地域部会

ダウンタウン地域部会の総会・懇親会を開催

文:ダウンタウン地域部会

去る3月末、ダウンタウン地域部会の総会・懇親会を、Kawada Hotel内のレストラン、Hill Street Bar & Restaurantで開催した。くじ引きで席を決めるなど、会員間の交流を意識したアットホームな雰囲気の中で年間の活動を全員で振り返りながら、豪華ディナーコースを堪能。豪華賞品の当たるビンゴゲームもあるなど、会は大いに盛り上がった。

集まったダウンタウン地域部会メンバーで記念撮影。

集まったダウンタウン地域メンバーで記念写真

サウスベイ地域部会

サウスベイ地域部会の総会・懇親会を開催

文:サウスベイ地域部会

去る3月7日(金)、サウスベイ地域部会の総会・懇親会を開催した。場所はレドンドビーチにあるシーフードレストラン、Bluewater Grillのプライベートルーム。サウスベイ地域部会メンバーに加えてJBA会員に広く参加を募集した同会は(サウスベイ地域の会員企業勤務の方に限る)、2024年度の活動の振り返りに加え、名刺交換ビンゴゲームやテーブル対抗企業クイズ合戦など、楽しい企画満載の交流イベントとなった。

参加者全員で記念撮影!

参加者全員で記念撮影!

オレンジカウンティ地域部会

オレンジカウンティ地域部会の期末報告・交流会を開催!

文:オレンジカウンティ地域部会

去る3月7日(金)、2024年度のオレンジカウンティ地域部会の活動の総括と会員同士の交流・親睦を深めることを目的とし、期末報告・交流会をAnaheim Majestic Garden Hotelにて開催した。1年間の活動報告はもとより、ジェスチャーゲームや寄付商品のラッフルなどもあり、笑いの絶えない和やかで楽しい会となった。

最後に参加者全員で記念撮影。

オレンジカウンティ地域部会

「日系人の歴史を学ぶ Crystal Cove 散策」に参加しての感想文

文: JTB Americas, Ltd.・大坪哲郎さん

3月にオレンジカウンティ地域部会主催による「日系人の歴史を学ぶCrystal Cove散策」に、家族で参加しました。クリスタル・コーブは、コロナデルマーとラグナビーチの間に位置する自然豊かな州立公園で、海岸沿いのコテージが歴史的な建造物として有名です。まず、ツアーは資料館から始まり、州立公園の職員の方からの詳細な説明を受けました。歴史的な背景としてこの地に日本人入植者が大きく関わっている事実があり、戦前の日本人入植者の方々の生活や暮らしぶり、彼らが直面した困難とその克服について、ビデオや資料館の室内展示や写真を通じて知ることができました。彼らの努力と忍耐がこの地域の発展に大きく貢献したことは非常に感慨深かったのと同時に、土曜日の日本語補習校もあったことを知り、日系人コミュニティーの強い絆を感じました。また、第二次世界大戦中に強制収容を余儀なくされた日本人家族たちは、クリスタル・コーブには二度と戻ることが許されなかったことは悲しい歴史的な事実ですが、現在、日系人が関わったという歴史を風化させない活動が続いており、彼らの貢献を忘れないようにする取り組みが行われていることは、その苦労が報われるようで素晴らしいなと感じました。

 

次に、自然科学担当の職員から、クリスタル・コーブ全体が自然保護区として守られていることや、この地域が豊かな動植物が生息する貴重な自然環境であり、その保護活動は非常に重要であるということについて説明を受けました。説明の後には有名なコテージを見ながら海岸に向かって散策をしました。これらのコテージは、1920年代~40年代にかけて建てられたもので、当時の外観を保全、維持しながら貸別荘やレストランとして利用されています。静かな海を背景にしたコテージ群は、まるで小さなテーマパークのようでした。その後、海岸では潮溜まりにいる生物について説明を受け、子どもも親も楽しいひと時を過ごすことができました。このツアーに参加して、クリスタル・コーブの豊かな自然と歴史に触れる大変有意義な時間を過ごすことができました。ぜひまた、このツアーを開催していただき、多くのJBA会員にクリスタル・コーブの自然の美しさと歴史を知ってもらいたいと思います。

日系人の歴史に関する説明に真剣に耳を傾ける参加者の皆さん。

日系人の歴史に関する説明に真剣に耳を傾ける参加者の皆さん。

海岸を散策中、ガイドの方々と一緒に家族で記念撮影。

海岸を散策中、ガイドの方々と一緒に家族で記念撮影。

クリスタル・コーブの潮溜まり。

クリスタル・コーブの潮溜まり。

参加者の皆さん全員で記念撮影。

参加者の皆さん全員で記念撮影。

あさひ学園だより

文:あさひ学園事務局

2024年度の卒園式・卒業式を実施

去る3月上旬、各校にて2024年度幼稚部の卒園式および小学部6年、中学部3年、高等部(該当校のみ)の合同卒業式を行いました。今年は四つのキャンパスで約300名の子どもたちが、厳粛な雰囲気の中、在校生や家族、先生らに見守られながら晴れやかに巣立っていきました。幼稚部の卒園式には、小学1年生のお兄さん・お姉さんが参列し、あさひ学園の校歌と卒園生へのはなむけの歌を元気いっぱいに歌って送り出しました。卒園生は小学部への期待に胸をふくらませ、保護者の皆さまもお子さまの成長を心から喜んでいらっしゃる様子が印象的でした。

 

各学部の卒業生は、日米両語での学びをやり抜いた証である卒業証書を一人一人名前を呼ばれながら受け取り、誇らしげな表情を浮かべていました。特に高等部の卒業生にとっては、あさひ学園での最後の日となり、新たな未来への希望と喜び、そしてさまざまな思い出を胸に新たなスタートを切って行きました。式には在ロサンゼルス日本国総領事館より、首席領事をはじめ領事・副領事の皆さまにご臨席いただき、温かいお祝いの言葉をいただきました。また、来年度から父母の会が任意制に移行するにあたり、これまでご尽力いただいた会長、副会長、役員の皆さまに心より感謝申し上げます。新しい体制の下で、これまで築かれてきた良き伝統を大切にしながら、より自由で開かれた学園づくりを目指してまいります。卒業生の皆さん、本当におめでとうございます!これからの皆さんのご活躍を私たちはいつも応援しています。 

トーランス校の卒業式で、卒業証書を授与される生徒。

トーランス校の卒業式で、卒業証書を授与される生徒。

交流会の様子。左から海部正樹氏、的場博子副領事、筆谷信昭氏。

卒業生たちが前にズラッと並んだ、オレンジ校の卒業式の様子。

あさひ学園 文化省・外務省支援 ロサンゼルス補習授業校 米国西部地域学校協会(WASC)認定補習校
あさひ学園 文化省・外務省支援 ロサンゼルス補習授業校 米国西部地域学校協会(WASC)認定補習校

5月、6月のイベントカレンダー

5/18(日)

いちご狩りツアー

オレンジカウンティ地域部会

6/8(日)

第35回 OC大運動会

オレンジカウンティ地域部会

Save the Date!

7/26(土)

第31回JBA Foundation

チャリティーゴルフトーナメント

教育文化部会

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