去る7月20日、Tustin Ranch Golf Clubにて、JBA教育文化活動の一環である第20回JBA Foundation Charity Golf Tournamentが開催された。同イベントの収益金は、日本とアメリカ社会の架け橋となる南加教育支援や文化交流支援プログラムの運営資金に充てられる。第20回と記念すべき年となった今年は、150名が参加する盛会となった。
朝早くから準備し スムーズな運営を実現
パラパラと小雨がちらつく7月20日の朝、Tustin Ranch Golf Clubに、教育文化部会員を中心としたボランティアの実行委員のメンバーが集合し、受付の設営やお土産の準備を開始した。今年は近年最多となる150名が参加。全員が楽しめるようにと、念入りに打ち合わせを行った。
午後10時の受付開始となり、使い込んだゴルフセットをかついだ参加者が集まり始めると、曇り空からわずかに日も差し込み始めた。受付では、チェックインを済ませた参加者に、ボランティアスタッフが、今年もさまざまな「特別チケット」を販売した。打ち損じた時の救世主「打ち直し券」や、グリーン以外でボールを任意に5フィートまで動かせる「レスキューテープ券」、10番ロングホールで同クラブのプロがティーショットを打ってくれる「プロ代打券」に加え、ティーショットをホールの15フィート内につけると賞金が出る「サークルショット参加券」などが並んでいたが、人気はすべてがセットになった「パッケージ券」。迷っていた参加者も、販売スタッフの「これらの特別券の売り上げもすべてチャリティーとなります」との声に背中を押されて次々と購入した。
受付が済むと、それぞれドライビングレンジやグリーンで最終調整。12時に参加者全員で記念撮影を行った後、佃大会実行委員長からルールの説明が行われた。渡辺教育文化部会長から「ケガのないように楽しんでください」と参加者へ激励の言葉が贈られると、一斉にカートが開始ホールへと出発した。
雨にも負けず 好プレイを展開
各ホールで、参加者らがラウンドを開始した。練習の成果を発揮し、プロ級の飛距離をたたき出す参加者も、また慣れないコースにうっかり打ち損じ、早速打ち直し券を有効活用する参加者も見られ、和気あいあいとコースを回っていた。
ホールインワン賞を実施する、6、11、17番ホールでは、American Honda Motor Co., Inc.提供の「2013 Accord EX-L with Navigation」、Mazda North American Operations提供の「2014 MAZDA6」、Yamaha Motor Corporation, U.S.A.提供のウェーブランナー「2013 Yamaha VX Cruiser」をティー脇に展示。これまで一度も出たことのない難しい賞だが、輝く車体に思わず力が入る。いい線をいくショットもあったが、残念ながら、今年もホールインワンは出なかった。
この日は一日、陽が出たり陰ったりの曇り空であったが、午後3時頃にはにわか雨が降り始めた。プレーに影響があるかと心配されたが、熱が入った参加者には心地よい通り雨であったようだった。
史上最高の収益 約11万ドルを記録
午後6時30分、クラブハウスへ参加者全員が戻って来た。教育文化部会員の阿川さんのユーモアに富んだ司会で、アワードディナーが開始された。
まず、室井JBA会長が挨拶に立つと、大勢の会員企業からの同チャリティートーナメントに対する支援に謝辞を述べると共に、今後もいっそう実りある教育・文化活動を推進していくJBAの方針を説明した。
新美潤在ロサンゼルス日本国総領事館総領事の音頭による乾杯の後、JBA の活動を紹介するビデオが会場に流された。くつろいだ雰囲気で食事と歓談を楽しみながら、ライブオークションを実施。続いて、各ドラコン賞、ニアピン賞、サークルショット賞、ベストグロス賞を発表。お待ちかねのラッフル抽選会を挟み、順位賞、グループ賞の発表が行われた。
今年の優勝は、 ネットスコア71.4をたたき出した、 Pioneer North America, Inc.の五十嵐清和さん。2位のJTB. Americas, Ltd.の姫野孔則さんは71.6、3位のDeloitte Touche Tohmatsuの石田哲也さんは71.8と、ハイレベルの接戦だった。