去る6月9日(日)、アーバイン高校グラウンドで、JBAオレンジ・カウンティ地域部会主催の「第25回大運動会」が開催された。肌寒い曇り空でのスタートとなったが、集まった大人、子供、合わせて361人は大ハッスル。午後の厳しい炎天下でもそのテンションは下がらず、終日大きな声援がこだまする、まさに“日本の”大運動会となった。
元気なラジオ体操で大運動会が開始
午前9時30分。本部放送席から開会のアナウンスが流れると、参加者らはそれぞれのテントからグラウンドに集まってきた。最初に中村俊司オレンジ・カウンティ地域部会長が壇上に上がり挨拶。「大人も童心に戻って楽しんでください!」との開会宣言に、大きな拍手がわき起こった。次にラジオ体操が行われた。今年の模範演技は、三菱パワーシステムズからパワーレンジャー1号が登場!子供たちからは声援が、大人からは笑いが起こった。
いよいよ競技の開始。昨年同様、小学就学未満の子供たちによる「幼児ドン」からのスタートとなった。これは4~6人による徒競走。一心不乱にゴールを目指す子供たちに、親はしきりにシャッターを切っていた。そのほか、運動会の定番競技である「大人の玉入れ」や小学生以上による「徒競走」、「綱引き」などが行われた。なかでも人気は「親は顔面蒼白」。お父さん、お母さんが子供をおんぶし、小麦粉がいっぱい入ったトレーにばらまかれた飴を、手を使わず口で探し出してくわえ、ゴールを目指す競技だ。文字通り、親の顔は真っ白。目と鼻の穴だけ妙に目立つ滑稽な顔面に、場内からは大きな笑い声が絶えなかった。
ここでランチタイム。この時点での得点は紅36点、白28点。紅が逃げ切るか、白が逆転するか、午後の決戦に備え、参加者らはそれぞれのテントで昼食をとった。
紅が勝つか、白が勝つか 午後の部も熱戦
午後12時30分。午後の部がスタートした。最初の競技は「2人3脚」。昼休みに練習をするチームが多数いただけあり、かなりのスピードでゴールを切るチームが多く見られた。もちろん 、息が合わず大転倒のチームも。中には転倒した子供に気付かず、必死に足を前に出そうとする気が急いた親の姿も見受けられた。
その他、「親子で買い物」「電車道」「紅白玉入れ」「大玉運び」など、人気の競技が連続。長距離走の「アーバインマラソン」では、自分の体力を過信した大人たちから悲鳴が上がっていた。特に30歳以上の男性による800m走と40歳以上の男子による600m走では、日頃の運動不足がたたって苦しい表情でゴールをする大人の姿が目立った。
さて、いよいよ最後のメインイベント、「グループ対向リレー」がやってきた。この時点で紅58点、白54点。白が4点差まで詰め寄った。この発表と同時に、紅白共にボルテージが一気に上昇!リレー開始のピストル音が鳴り響くと、大歓声が場内を包んだ。アンカーがゴールするたびに大盛り上がり。すべてのランナーがゴールすると、その健闘を讃えてさらに大きな拍手が贈られた。こうして全競技が終了。その後のラジオ体操ではパワーレンジャー2号が登場し、模範体操を披露した。
いよいよ結果発表。中村部会長が壇上に上がり、高らかにこうアナウンスした。「紅133点、白84点で、紅組の優勝です!」。紅組からは歓喜の声が巻き起こった。
こうして紅組の勝利で幕を閉じた第25回オレンジ・カウンティ部会主催の大運動会。顔や腕を真っ赤に日焼けさせた参加者らは、心地良い疲労感と共に帰宅の途についた。