1月27日　事前の天気予報では雨とのことでしたが、参加者の皆様の日頃の行いが良かったのかイベント開始前には雨も上がり、心配されたリトル東京散策も無事に行われました。

リトル東京散策やJANM館内のツアーは小グループに分かれ、私たちは、日系2世で戦時中に強制収容所を実際に経験された相原ヤエさんにガイドをして頂きました。実際の経験を交えてお話をいただけたのは、天気がよかった事以上に幸運だったと思います。ヤエさんは88才とのことでしたが、年齢を感じさせないスピードで階段を登られていたこと、またその立ち姿が凛としていたことがとても印象的でした。

私自身LAに赴任して丸2年となるものの、恥ずかしながら全米日系人博物館（JANM）には初めての入館の機会でしたが、学ぶものが非常に多く参加をして本当に良かったと感じました。日系アメリカ人の迫害から、1988年にレーガン大統領そして1992年のブッシュ大統領による謝罪、そして現在に至るまでの歴史をヤエさんの実体験と共に伝え聞くことが出来たことは歴史の一端に触れられた気がしたとともに後世に伝えるべき事であるという実感が生まれました。

日本に生まれ高校卒業後に渡米し大学を卒業した私が歩き、アメリカで生まれ青春期に一旦は自由を奪われたが、それをきちんと償うアメリカという懐の深い国でその後を過ごされたヤエさんが歩き、そして、その間で歩いていたのがヤエさんと同じアメリカ生まれの我が娘（1才3ヶ月）であった事がまた印象的でした。いままでの歴史の延長が未来への道筋であると感じた一日で、今後の生活の中で考えるべき点がいくつもあるのだということに気が付き、いつも以上に有意義な週末でした。

文：JBS USA, Inc. 平山勝則

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