JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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松本 夏寅さん

MBK Real Estate LLC
President and Chairman
松本夏寅さん

1962年中国寧波市生まれ。高校卒業後に渡日し、東京工業大学建築学科卒業。89年三井物産株式会社に入社し、開発本部不動産開発部(国内不動産事業)に配属。91年に同部内の海外開発事業部に異動。2000年から6年間はイギリス勤務。13年に渡米し、現職。

波のある不動産業界 常に体力と忍耐力のある会社へ

長く価値を保てる
不動産事業を

松本 夏寅さん
1989年の入社以来、現在までずっと不動産事業に関わってきました。不動産は三井物産の事業部署としては比較的小さく、私のように不動産一筋なのは珍しいケースだと思います。最初は日本国内の不動産事業に携わり、91年から、アメリカを担当。当時、アメリカはバブルが崩壊したところで、仕事の多くは失敗案件の撤退や追加投資など。なかなか重い仕事でしたが、その時に数多くの失敗を見たおかげで、とても良い学びになったことは確かです。

不動産事業は、土地を見つけて、買い、建物を作り、人に住んでもらう、売る、貸す、という非常にシンプルなビジネスモデルの事業です。基本的には安く土地を仕入れて、高い価格で売るのが一つの成功です。しかし、不動産は同じものを数多く仕入れられるわけではありません。不動産業界では「一にも二にもロケーションが大事」と言われるのですが、良いロケーションを見つけ、経済のサイクルの中で高過ぎない値段で買うことが大切です。

ロケーションの価値はもちろん自分では決められない要素もありますが、良いロケーションに変えていくことはできます。弊社が拠点を置くアーバインもそうですが、ここ40年近く開発が行われて、だんだんと魅力的なエリアになりつつあります。こうしたロケーションも不動産の価値になりますし、また建物をどう作るか、どんなテナントを見つけてくるかなども、全て付加価値につながります。

商社の大半の仕事は、基本的には物が流れていって、自分の手元にお金が生まれるという流れであり、「物」は残りません。しかし、不動産事業では、私たちが作ったオフィスビルやショッピングモール、住宅などは、確実に残っていく。それが私たちの仕事の醍醐味でもありますし、またその長く残っていく物に付加価値を付け、長期的にその価値が保たれ、常に更新されていくようにすることが、重要な使命だと考えています。

 

景気の波に耐えられるよう
バランス良く成長

アメリカやヨーロッパでは、こうした住環境の価値の持続性に非常に重きを置いています。一見、個人の権利が強いように思われる欧米ですが、50年後、100年後の街の価値を考え、個人の権利を制限して、街としての調和を取り価値を保っています。不動産に関しては、意外に日本の方が個人の権利が強く、街づくりの概念が薄いのですよね。街としての価値が保たれないがために、歳月が経つと建物の価値が失われ土地だけの値段になってしまっているのを見ると、欧米のような街づくりを日本でもできないだろうかと思うこともあります。

一方でアメリカの不動産市場にも変化があり、近年は若年層を中心に、住宅購入よりも賃貸住宅を選ぶ傾向が顕著に出てきています。当社も12年から賃貸事業を始め、成長を続けています。また当社の事業の中では、サービス付き高齢者向け事業も伸びており、今後さらに拡大を予定しています。不動産業界は必ず景気による波がありますから、一事業だけではなく、戸建て住宅も賃貸住宅も高齢者施設もバランス良く成長をさせていきたいと考えています。ロケーションを良いものに育てるなど、不動産物件に付加価値を付けるといった仕事は、年月とお金がかかるものですから、やはり会社として忍耐力と体力を持てるようにしておかなくてはなりませんからね。

同社は、数年にわたり、住宅購入者の満足度を基にした「Home Buyers' Choice Awards」の最高賞を受賞している

同社は、数年にわたり、住宅購入者の満足度を基にした「Home Buyers’ Choice Awards」の最高賞を受賞している

=Company Info=

MBK Real Estate LLC◎三井物産株式会社の子会社である不動産開発運営会社。アーバインに拠点を置く。主要事業は、サービス付き高齢者向け住宅開発・運営事業や、一般の住宅開発・販売・運営。

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