JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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2016/2/25

商工部会 「The JBA 55th Anniversary Reception」

去る2月25日、在ロサンゼルス日本国総領事公邸で、The JBA 55th Anniversary Reception(JBA創立55周年記念祝賀会)が開催された。当日はJBAや総領事館関係者らをはじめ、日米両国から約180人が出席。ロサンゼルス市長のエリック・ガルセッティ氏らLAの要人も駆けつけ、華やかな式典となった。

威勢よく鏡割り

威勢よく鏡割り

JBAの歴史は
日米友好の歴史

穏やかな天候に恵まれたこの日、まだ明るい午後5時過ぎから参加者らが総領事公邸に姿を見せ始めた。入り口で受付を済ませ、それぞれがレセプションホールへと向かった。その奥には立派な日本庭園があり、食べ物や飲み物を提供するブースが設置されていた。ゲストにはアメリカ人も多くいることから、宮崎牛のステーキをはじめ、寿司やお好み焼き、焼きそばなど多彩な日本食が提供された。また、日本から訪米したミス日本酒の小川佐智江さんがブースに立ち、日本酒をサーブしながら豊富な日本酒の知識を生かしてゲストの質問に答えていた。

午後6時15分、司会を務める商工部会の佐野吉弘さんが開会を宣言。まずは、祝賀会を共催した堀之内秀久在ロサンゼルス日本国総領事が挨拶に立った。「皆さまと一緒に公邸でJBA創立 55周年をお祝いできることをうれしく思います。JBAはたった48社で始まったビジネス団体で、日米の貿易振興、市場開拓、販路拡大などを主なミッションとしていました。しかし55年経った今では、世界に影響力を持つ日系企業が500社以上も名を連ねる巨大組織となり、その企業活動は南カリフォルニア経済の一部となっています。JBAの歴史を見れば日本企業の重要性が分かりますし、同時に日米の強固な信頼関係も分かります」。

同時に、今年の干支である「申」の漢字を紹介。雷をイメージして生まれたこの漢字は天と地を結んでいる様子を表し、そこに人を表すニンベンを入れる(=人が天地と交わる)ことで「伸」=成長の意味が生まれると説明。JBAも日系社会の枠を越えてさまざまな人種のコミュニティーと付き合うことで、より成長してほしいと期待した。

次に三宅英夫JBA会長が挨拶し、こう語った。「これまでJBAは、日本と南カリフォルニアとの相互理解、ビジネス促進などに尽力してきました。しかし、そのどの活動も地元コミュニティーの協力なしにはできませんでした。ロサンゼルスにはアメリカ人コミュニティーだけでなく中国や韓国のコミュニティーもあり、JBAは彼らとも良好な関係を維持しています。特に昨年はロサンゼルス・ラテン系商工会議所と交流会を開催しました。このようにローカルに根付くコミュニティーと親睦を深めることが現在のJBAの最重要ミッションとなっています。そういった意味では、この祝賀会は皆さんとの貴重な交流の場であります。本日は誠にありがとうございます」。

三宅会長の挨拶が終わると、JBAの50周年を記念して作られたビデオを上映。JBAの歴史とこれまで遂行してきた数々の活動を紹介し、参加者らにJBAへの理解を深めてもらった。上映後は、2011年3月11日に起こった東日本大震災の日を前に全員で黙とう。犠牲者の死を悼むと共に被災地の復興を願った。

次にロサンゼルス郡経済開発公社(LAEDC)のチーフエグゼクティブ、ウィリアム・アレン氏が挨拶に立った。「偶然にも私が初めて訪日したのが55年前。JBA創立の年でした。父と東京、大阪、京都を旅しましたが、自然の美しさや人の優しさに驚いたのを覚えています。さて、私は現職の立場から、JBAに対して公式に感謝の気持ちを述べたいと思います。JBAの活動はロサンゼルスだけでなく南カリフォルニア全体の発展に大きく貢献してきました。実際、日本ほどこの地に多額の投資をしてくれた国はありませんし、多種多様な仕事と雇用を創出し、何十億ドルという経済効果をもたらしてくれました。今日のロサンゼルスが重要な地位に立てているのは、日本からの投資、JBAのリーダーシップ、日本国総領事の協力があってのことです。LAEDCを代表して心から御礼申し上げます。これからも末永くパートナーシップを組んでいきましょう」。

次に、司会の佐野さんが政府や団体の要人、二世クイーン、ミス日本酒らを紹介。会場から大きな拍手が起こった。

アメリカに感動を
与え続けた日本に感謝

 
次に、ロサンゼルス市長の父親で現在ユネスコの文化大使を務めるギルバート・ガルセッティ氏が挨拶に立った。同氏は日本に造詣が深く、日本の風俗・文化、自然、人々を撮影した写真集を出版したほどの人物として知られている。同氏は挨拶で、自分がいかに日本を愛し、日本に敬意を払っているかを説明。その中で、自身の写真集は「日本人はなぜ独特で、自然に対してあれほどの畏怖の念を抱いているのか」という疑問に答えるものと紹介。パネルにした写真をいくつか紹介しながら、自身の持つ日本人観、および日本人と自然との関係性を説明した。

次に、堀之内総領事がエリック・ガルセッティLA市長を紹介。大きな拍手に迎えられながら市長が挨拶を始めた。市長は15歳の時に家族で日本へ行き、その年の夏、玉川学園の学生として東京で暮らしたエピソードを紹介。両親から自分よりも他人のことを思いやる精神と文化的な世界に身を置くことの重要性を学んだと語った。そして、「今日がJBA創立55周年の祝賀会ということは、日本とロサンゼルスの友好を祝福する日でもあり、また日米がいつの時代も強固な信頼関係を維持してきたことを祝福する日でもあります。昔も今も、日本はロサンゼルスの親友であることに変わりはありません。事実、ロサンゼルスは日本の力によって強くなってきました。現在ロサンゼルス地区には約700社の日系企業があり、これは日本国外では最も高い日系企業の密集率だそうです。ロサンゼルスはグルメ、ショッピングの都市であり、世界の文化が凝縮したユニークな都市ですから、これからもたくさんの日本人に来ていただきたいと願っています。最後に、これまでの友好関係、投資、雇用創出、そして私たちアメリカ人に感動を与え続けてくれた日本に心から感謝します。共に次のチャプターを迎え、また皆さんと一緒に祝福できることを楽しみにしています。ドウモ、アリガトウゴザイマシタ」。
そして市長から三宅会長にJBA創立55周年記念の賞状が渡された。

その後、エリック市長や堀之内総領事、三宅JBA会長らを中心に鏡開きを実施。参加者ら全員に日本酒がいきわたってから、米日カウンシル前理事長のトーマス・イイノ氏が威勢よく乾杯の音頭をとった。その後、参加者らはフードやドリンクブースに集まり、閉会時刻まで和やかにネットワーキングを楽しんでいた。

三宅JBA会長三宅JBA会長から
JBAは3年前から日系社会以外のお客様を招待し交流会を開催しています。最初の2年間は最初の2年間はJBA VIP Receptionとして賀詞交歓会と絡めて開催しましたが、3回目はもっとグレードアップし、より多くの方にお越しいただきたいと思い、総領事のご協力を得てこの場で行わせていただくことになりました。ですから今日は単にJBA創立55周記念祝賀会というのではなく、これまで以上にたくさんの方とJBAメンバーが積極的に交流できる貴重な機会でもあるのです。
私はJBAの新年の挨拶で「不易流行」という言葉を挙げました。これまでJBAが培ってきた変えてはならないことをしっかり守りながらも、新しいことに挑戦し、自分たちの使命を果たすことが重要と考えています。JBAは現在500社という多くのメンバーで構成されており、皆さん積極的に活動してくださっています。そのおかげで充実したイベントやプログラムが実行できています。これをしっかり継続しながら、外部に対してより強く日本をアピールしていく所存です。

 

ミス日本酒の小川さん
笑顔で接客する2015年ミス日本酒の小川さん
JBA創立55周年記念祝賀会
お好み焼きなどの庶民の味も紹介
JBA創立55周年記念祝賀会
レセプションホールに集まった参加者ら
堀之内在ロサンゼルス日本国総領事
堀之内在ロサンゼルス日本国総領事
JBA創立55周年記念祝賀会
JBAの歴史をビデオで紹介
ウィリアム・アレン氏
LAEDCチーフエグゼクティブのウィリアム・アレン氏
ギルバート・ガルセッティ氏
日本への愛を説明する
ギルバート・ガルセッティ氏
エリック・ガルセッティLA市長
エリック・ガルセッティLA市長

JBA創立55周年記念祝賀会
市長からJBAに祝賀の賞状が贈られた
トーマス・イイノ氏
乾杯の音頭を取る米日カウンシル前理事長の
トーマス・イイノ氏
JBA創立55周年記念祝賀会
大勢の参加者で賑わうフードブース
 

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