2015/5/1
去る5月1日、1週間の日程で訪米中の安倍晋三内閣総理大臣がロサンゼルスを訪問した。JBAは歓迎昼食会や日米経済フォーラムに協力し、学生時代を過ごしたロサンゼルスに総理大臣として戻って来た安倍総理を歓迎した。
日本の首相として9年ぶりにアメリカを公式訪問していた安倍晋三総理大臣は、ワシントンでオバマ大統領との首脳会談や、歴代総理として初となる上下両院合同会議での演説を行い、5月1日には今回の訪米の最終地として、ロサンゼルスを訪れた。JBAではそれを受け安倍総理歓迎昼食会に協力。また日米経済フォーラムを後援した。
ダウンタウン・ロサンゼルスのミレニアムビルトモアホテルで開催された歓迎昼食会では、ダグラス・アーバー南カリフォルニア日米協会会長が司会を務めた。歓迎の挨拶を行ったエリック・ガルセッティ・ロサンゼルス市長は、安倍総理を迎える暖かい言葉と共に、自身の日本との関係、ロサンゼルスと日本との文化的・経済的な深いつながりに触れた。
その後、安倍総理が登壇。今回の訪米でワシントンだけでなくロサンゼルスを含めた他都市を訪問できたことに喜びの言葉を述べ、1970 年代後半の当地での学生時代の思い出を振り返った。また、今後ロサンゼルスがアメリカにおいて日本の文化を普及させていく基盤になると期待を寄せ、日米関係が困難を抱えていた時代から両国の絆の強化に努めた日系人に感謝を表した。このほか、現在取り組んでいるアベノミクス、締結を見据えているTPP にも言及した。
また、同日には経済産業省、外務省、日本国総領事館の協力の下、ジェトロによる「日米経済フォーラム」が開催された。本田技研工業株式会社・ 池史彦代表取締役会長や三菱商事株式会社・ 小林健代表取締役社長、キッコーマン株式会社・ 茂木友三郎取締役名誉会長、C3Energy・トーマス・シーベルCEO、Johnson & Johnson・アレックス・ゴルスキーCEO、Third Point・ダニエル・ローブCEO ら日米の主要企業の代表者がパネリストとなり、日米市場の魅力やビジネス機会、投資について意見交換を行った。
パネルディスカッション後には安倍総理がスピーチし、現在、農業や雇用などの業界で行っている改革を推進すると同時に、外国企業が投資しやすい環境を作っていく決意を述べた。またプリツカー商務長官や、安倍総理の訪米に同行しているケネディ駐日米国大使も挨拶に立ち、日米の経済的・政治的つながりを改めて確認した。JBA はこのフォーラムを後援し、フォーラム直後に開催されたレセプションでは、日本企業側の代表者として三宅英夫JBA 会長が挨拶を行い、日本企業による地元経済への貢献をアピールした。
レセプションでは、米国に投資を行っている日本企業がブースを出して米国での事業を紹介したほか、会場入口脇ではJBA も活動を紹介するバナーを展示した。会場にはJBA 会員ら大勢の日米企業関係者や米国議会関係者らが集い、賑やかな会となった。安倍総理は、その後日系人らとの会合などに出席し、翌2日にこのたびの訪米を終えた。
日米の主要企業の代表者がパネリストとなった「日米経済フォーラム」(写真提供:Rafu Shimpo) |
日米経済フォーラムのレセプションでは、 JBAの活動を紹介するバナーを展示(左)。また三宅JBA会長が挨拶した(右) |