2017/5/20
去る5月20日、あさひ学園トーランス校において、2017年度U.S. Educators to Japan(USEJ)プログラムのオリエンテーションが開催された。当日は、同プログラムにより日本を訪問するアメリカ人教育関係者ら8人が集合。訪日活動を充実させるため、まだ見ぬ日本に思いを馳せながら熱心にオリエンテーションを受けていた。
USEJプログラムはJBA の教育支援活動の一環で、日系企業の駐在員子弟を受け入れているアメリカ現地校への謝意と対日理解の促進を目的として始まった。特にJBA会員の子どもが多く通う学校区からアメリカ人教育関係者らを選抜し、面接などを通して各地域部会が派遣者を決定。日本滞在中は学校訪問やデモ授業の実施、日本人教師らとの交流など教育関連プログラムのほか、東京、奈良、京都、広島での観光やホームステイなど文化交流プログラムも実施。その体験をアメリカの教育現場で生かし、日本への理解と日米関係の強化に役立ててもらうことを狙っている。
次にJBA 会員の自己紹介を行った後、昨年の参加者らが自身の経験を踏まえて自己紹介。「全ての経験が素晴らしかったです。ホテルにこもって時間を無駄にしないで、一瞬一瞬の機会を自分のものにしてください」「USEJによる日本滞在は私の人生で最も素晴らしい経験の一つでした。綿密に準備されたプログラムで、最初緊張していた私も、最後は自信に満ちた人間に変化していました」「どれだけ時間を有効利用しても足りないほど素晴らしい経験が待っています。日本はとても美しく人は親切で、ストレスを感じることはないでしょう。日本に行けて皆さんは本当にラッキーですよ」など、さまざまな感想とアドバイスを紹介した。
次に今年の参加者の自己紹介が始まり(下記参照)、その後全日空のツルイさんとジュリーさんがフライト情報や注意事項を伝達。次に司会の佐々木さんが日本の生活事情をまとめたスライドを使って、服装や言葉遣い、食事のマナー、交通手段、Wi-Fi 事情、買い物の仕方やトイレの使い方に至るまで詳細に説明した。同時に昨年の参加者らは、授業やホームステイ、観光などの場面における自身の成功・失敗例を経験者目線で紹介した。
次にあさひ学園事務局長の岩井さんと、父母の会会長の大坪さんがあさひ学園の運営体制や授業システムを紹介。そして2グループに分かれてあさひ学園の授業を見学した後、今年度のリーダー選出が行われ、立候補によりリーダーはJetzerさん、サブリーダーはJevenois-Richardsonさんに決定した。最後は新旧USEJプログラムメンバーとJBA 関係者らが複数のテーブルに分かれ、ざっくばらんに意見交換しながら昼食を楽しんだ。
Amy Daubleさん (Holly Avenue Elementary School, Arcadia) 私は小学校でカウンセラーをしています。仕事柄、日本人の生徒と接する機会が多く、生徒を介して保護者や彼らのコミュニティーとも接点があります。ですから、このプログラムに参加できて本当に感謝しています。引き続き日本から引っ越してくる子どもがいますので、この機会に日本人と文化を学び、彼らとよりうまく接することができるよう努力します。ちなみに、日本に行く3日前に結婚します(笑)。 |
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Kristy Mack-Fettさん (Ocean Charter School, Los Angeles) こんにちは。私の学校では1年生から8年生まで日本語クラスが開講されており、何年にもわたってJBAがサポートしてくださっていました。そうした縁から、今年私がUSEJ プログラムに参加することができ、心から光栄に思っています。この貴重な機会を通して、これからもっと日本のことを学ぼうと思っています。 |
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Bonnie Harrisさん (College Park Elementary School, Irvine) 私はアーバイン学校区のGuidance Resources で働いています。仕事では、日本人家族と接する機会が多くあり、彼らとの結びつきを強固にすることでコミュニティーに早く馴染んでもらえるよう努めています。そしてUSEJ プログラムへの参加により、これまで以上に彼らをよく知ることができると思います。戻ってきたら、日本の経験をアメリカ人教師らとシェアするつもりです。 |
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Aaron Jetzerさん (Culverdale Elementary School, Irvine) これまでの教師生活で、私の生徒の15~20%が日本人でした。どの生徒も最初は言葉の問題で学校やコミュニティーに溶け込むのが難しいようでした。私は、彼らがどうしたらうまく馴染めるのかいろいろ考えてきましたが、このUSEJプログラムに参加することで、そのあたりの勉強ができそうです。実りある訪日になるよう頑張ります。アリガトゴザイマス。 |
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Chloe Michalopoulosさん (University High School, Irvine) USEJ プログラムに参加できてワクワクしています。言語聴覚士である私にとって、現場で正しい治療を行うには文化と言語の理解が不可欠です。生徒に接する時も、文化に由来するボディーランゲージを理解できないと、間違った判断になる可能性があります。USEJ プログラムを活用し、今後日本人のためにより良い言語聴覚士になれるよう頑張ります。 |
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Kim Patrickさん (Jeffery Trail Middle School, Torrance) 私の学校にもたくさんの日本人がおり、私が日本に行くことを知った彼らから「あれはした方がいい」「これもしてきてね」だけでなく、「これはしちゃダメだよ」「これは言わないで」といろいろなアドバイスをもらいました。私は歴史の教師なのですが、日本訪問は私にとって非常に大きなメリットになるはずです。 |
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Justine Langさん (Arnold Elementary School, Torrance) 私の学校はトーランスにあり、アジア人生徒の中でも日本人が最多です。今も多くの日本人が当校にやって来ており、私にとって日本文化を知ることは非常に重要です。うれしいことに、私が日本に行くことを日本人生徒の家族はとても喜んでくれています。私も日本で得た知識をアメリカ人ス タッフと共有するつもりです。 |
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Marta Jevenois-Richardsonさん (Silver Spur Elementary School, Palos Verdes) パロスバーデスにある私の学校でも、20%の生徒が日本人です。これまで多くの日本人生徒と接してきましたが、彼らのほとんどは親の帰任と共に日本に戻りました。今回、訪日中の自由時間を利用して、彼らと会えるのがとてもうれしいです。他の先生同様、日本で得た知識と経験をアメリカ人家族や教師とシェアできることも楽しみです。 |